素顔を隠した少女と夜叉と呼ばれた罪人の織りなす和風恋愛ファンタジー

自身を育ててくれた祖父の言いつけを守り、他者と会うときには顔を隠して生活を送っている桔梗。
普通の農民とは違って、山の民という身分で慎ましい暮らしをしていた桔梗が、とある貴人の世話を申しつけられたところから物語は始まります。

その貴人は、夜叉と呼ばれた罪人。

どんな恐ろしい罪人なのかと、どきどきハラハラしながら読み進めていくのですが……。

桔梗を迎えてくれた貴人は夜叉とは思えぬくらいに温厚でやさしい人であり、まともな飲み水さえ与えられていない状況においても、自らの罪の故と受け入れるほど心の広い人物でした。

そして一方の桔梗にも、自身が知らない秘密があって……??

すこしずつ近づいていく二人の距離と想い、そして絆。
この穏やかな生活をずっと見てみたいと、読めばきっと思うはずです!

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