運命の姫巫女は、悲しい運命に翻弄されてしまうのか
- ★★★ Excellent!!!
村とは区別された、山の民として暮らす桔梗。
そんな彼女は、訳あって頭から頭巾を被り、村の者には決して顔を見せない生活を送っていました。
村の者は、そんな彼女を自分たちとは違うものとして見下しているのですが、そんな奴らとは関わらなければいいとは言えないのが辛いところ。
生活をしていくには、嫌でも繋がりができてしまうのです。
ある日そんな桔梗のところに村長がやって来て、ある貴人の世話をしてくれないかと言われるのですが、これが彼女の人生のターニングポイント。
とはいえ、ここでいきなりシンデレラになるわけではありません。
その貴人。都で罪を犯したため罪人としてこの地に来たのですが、ただの悪いやつかというとそうではなく、ただならぬ事情を抱えていそう。
ここで桔梗が、あくまで事務的になんの関心もなく淡々と世話をこなしていけば何も起こらなかったのかもしれませんが、それができないのが桔梗の優しさ。
不遇な扱いを受ける彼を放っておけずつい肩入れし、二人の距離は縮まっていくのです。
しかし! それが桔梗にとって幸せになるかというとわからない。
何しろ相手は罪人。それ以外も色々訳あり。そして桔梗にも、本人の知らない秘密があるようで……
運命に翻弄される彼女が、心からやすらぎ笑顔になる日は来るのでしょうか。