頭巾で顔を隠したヒロインと、夜叉と呼ばれた罪人の和風異世界ファンタジー

鎌倉時代くらいの昔の日本を彷彿させるけど、日本とは違う異世界。

主人公の桔梗は、人に顔を見せるなという祖父の言いつけを守って、頭から頭巾をかぶり、山暮らしをしていた。
しかしそんな奇抜な格好をしていることもあり、近くの村に住む人の桔梗の扱いはひどいもの。
気味が悪いと罵り蔑む、最低な人たちですよ。
しかし、そいつらがある日、桔梗に仕事を頼みます。

それは、都から来た罪人の、お世話をすること。
その罪人の名は、景親。
夜叉という異名を持ち、戦場で活躍をしてきた男。

しかしどんな恐ろしいやつかと思いきや、会ってみれば驚くほど穏やか。
頭巾で顔を隠してる桔梗にも、優しい対応。
お世話をする中、景親に心を許していく桔梗ですけど、彼は罪人。
その上桔梗に隠されたある秘密が、彼女を数奇な運命へと誘います。

どうして祖父は、桔梗に顔を見せるななんて言ったのでしょうね?
胸を締め付ける苦しさの中に、浪漫を感じる和風異世界ファンタジー。

お気に入りのキャラは、夜叉と呼ばれた男、景親です。
優しく、しかし桔梗に仇なす者には容赦しない、力強さにしびれました!

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