「運命の相手を見つけた」と言われ、王太子リシェルから婚約を破棄されたアリス。
いままで王太子妃として頑張ってきたのに! とヤケ酒でぐでんぐでんに酔っぱらったアリスに声をかけてきたのは、王太子の異母弟である公爵・カレアムでした。
「王太子にざまぁさせるために結婚しないか?」と持ちかけられて頷くアリス。
そんな経緯で結婚したにもかかわらず、公爵領での生活は想像以上に快適で、幸せで……。
さらには、もともと持っていたものの、周りからは当たり前と思われてアリスの魔石浄化の能力の素晴らしさが判明し、アリスの重要性はうなぎのぼり!
婚約破棄された令嬢が、本当の幸せを見つける物語、ぜひお楽しみください~!(*´▽`*)
冒頭から面白い。
主人公アリスはグデングデンに酔っているんです。酔っ払いヒロインなんて、新しくないですか?
酔っ払いながらヒーローである公爵と出会い、復讐同盟として物語がはじまるのですが、ともかくおもしろいし笑えます。
ハーベイ伯爵令嬢であるアリスはバカ丸出しの王太子によって婚約破棄されました。
それまで、真面目な彼女は王太子妃となるために、日夜働き、それこそ頑張っていたのに、その仕打ち。
なんせ、王太子、こんなクズがいるのかというほど自己中の上に、彼の上をいくスー・ミラという、おバカ悪女に騙されたんですが。もともとクズだから、こういうクズに騙されてよかったと読者は思うのです。
彼女は、王太子弟である公爵に愛されていました。
この二人の関係が素敵で、そして、アリスの周囲の人たちも素敵。実兄を含め、友人から近衛兵まで、みんな彼女を大好きで温かい。
ストレスなく、サクサク読めて楽しく、爽快な物語です!
ざまぁ物語をどうぞ楽しんでください。わたしは、完結するのが残念でした。ふたりのイチャイチャ、酔っ払いぶりをもっと読んでみたかったです。
すごいですよ。
今回も飛ばしてんな、って思いました。
1話から大酒かっ喰らってるヒロインですよ。
おいどうした、青嵐さんどうした。今回はやけに威勢が良いな。いや、いつもか。
いや、嫌いじゃない!
むしろ好き!
それくらい振り切れてるヒロイン好き!
私の『好っきメーター』、振りきれてカンカン鳴ってる!
さて、そんな飲みっぷりの良いヒロイン、アリス嬢ですが、あらすじにもあります通り、ちょっと前までは王太子妃でした。その上、かなり腕の良い浄化師です。この世界では何をするにも魔石が必要。こっちの世界でいうところの『電気』に該当するやつですね。魔石がちゃんと浄化されてないとエアコン的なものも使えません。
飲みっぷりも良いし、浄化師としても有能。こんな素晴らしい女性であるにも拘らず、王太子(と書いて『馬鹿』と読む。カクヨムさん、レビューにもルビ機能お願いします)はですね、
「ぼくちん、運命の女性に出会っちゃった! というわけでそっちを王太子妃にするから、君は浄化師としてぼくらを支えてね!(キャハ」
そう宣ったわけですね。
危なかったです。
ここに棍棒があったら危なかった。
王太子の頭をカチ割るところでした。
落ち着け。落ち着けと言い聞かせました。
何せタイトルには燦然と輝く『ざまぁ』の文字があるのです。こんなの品質保証マークみたいなものですから。確実にやってくれるやつですから。そもそもですね、青嵐さんは完結保障ですから。物語が始まったらザマァエンドに向かって突き進むことが決まってますから。
この王太子が迎えるのは破滅エンド確定なのです。ありがとうございます。
よしよし、いいぞ。こうなったらもうどんどん調子に乗りまくってさんざんヘイトを集めれば良いのよ。その運命の女性とかいうスー・ミラとやらと共に、どんどんヘイトを集めたら良いのよ。
さて、いざザマァするといってもですよ。
この手の輩へのザマァで一番効くやつってなんなのか、っていったら、やっぱり幸せになることだと思うんですよね。婚約破棄されてアーかわいそ、きっといまごろ王太子を思ってさめざめ泣いてるんだろうな、田舎に飛ばされて不便な思いをしてるんだろうな、ってほくそ笑んでいたら、ぜーんぜんそんなことありませんが?夫にも愛されて、生活も楽しくて幸せ!ってのが一番堪えるのです。もうこの時点でも立派なザマァ。
もうとにかく爽快感しかありません。
あっ、それから、爽快感と言えばですよ。
アリスのお兄様であるフィリップ卿。彼がもうね、爽快感しかない。もうすがすがしいまでのシスコンでね。いやもうシスコンはここまで突き抜けてこそ。世が世ならアリスのアクスタとTシャツ、うちわなどのグッズも作ったでしょうね。かなりのアリス強火担です。
キャラの一人一人が最高で全員に言及したいところですが、さすがに書きすぎだと反省しているところなのでちょっとここでやめますけど、ほんともうキャラへの愛だけで一冊出せそうなくらいの最高なお話です!
(クソッ、セイオスにも触れたかった……!)
魔石の浄化師の女性を王太子が娶る慣習に則り、王太子と婚約したヒロインであったが、婚約後彼女の魔石浄化方法の手際良さに重宝され、且つ、生活向上で魔石使用の物品の増加に伴う魔石循環量が増え、昼夜問わず魔石の浄化を粉してきたが、王太子は、他の魔石浄化師の女性に現を抜かし、終いにはヒロインからその女性に婚約者を挿げ替え、ヒロインは失意の中大酒を食い悪態を付いていた所、王太子の弟で公爵から王太子への仕返しの為自分と結婚し公爵領で暮らす事を提案され、それを受け入れ王都を離れると、それまでヒロインだから王宮や王都で使用される魔石浄化が滞りなく済まされていたが、新しい王太子妃には魔石浄化が月一の特別な日のみ限定出会った為、浄化処理が滞り、王宮内でも生活に支障を来たし、王太子はヒロインに戻る様要請する、という事態が生み、王太子妃がヒロインの元を訪ね、強制連行を犯し隔離するも、ヒロインの夫とヒロインの兄の活躍でヒロインを救出。事の顛末として王太子蟄居という、ざまぁ、を迎えるまでの展開の面白さに感激しました。
何より、王太子がヒロインとの婚約を破棄しておきながら、ヒロインは自分を愛しているという自惚れと、弟である公爵に無理矢理嫁がされたから救出するという頓珍漢な発想、何より魔石浄化をヒロインにさせる一点張りな強欲さに天晴です。
後、失意のヒロインが未来の夫との初見の場面で、ヒロインが大酒を食い悪態を付いていた描写は新鮮に思えました。
魔石を浄化する力を持つ伯爵令嬢のアリスは、王太子の婚約者でした。
……『婚約者でした』、過去形になっていますね。間違いではありませんよ。
アリスは立派な王太子妃になるため今まで頑張ってきたというのに、王太子は運命の女性に出会ったとか言って、あっさり別の女性と結婚しやがったのです!
惨めさのあまり、やけ酒を飲んで荒れまくるアリス。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
王太子に一泡食らわせたい。計画があるから、そのために結婚してほしいとアリスに求婚を申し込んできたのは、王太子の異母弟にあたるカレアムでした。
恨めしい王太子に仕返しをしたいのは、アリスも同じ。
二つ返事でこの婚約を受けたのですが、アリスを捨てたはずの王太子はこれに反対。
なんと彼は、アリスを捨てたわけではなかったのです。
それと言うのも、他の女性と結婚したものの、アリスには今まで通り浄化師として働いてほしいから、手放したくない。僕のことが好きなら、そばにいてほしいと抜かしやがるのです!
どつきまわしたろかこのアホ王太子!
もちろんそんな戯言に付き合ってられません。
さっさとカレアムの元にいきましたけど、よく考えたらこれも仕返しをするためにした婚約。
本当にこれで、幸せになれるのか?
これはアリスが、幸せを掴むための物語。
時にお酒に溺れ、時にカレアムに迫って暴走するアリスに何度も笑わされました。
また、彼女たちの周りのキャラクター、アリスのお兄様やカレアムの臣下も実にコミカル。
婚約破棄もののお話は数あれど、ここまで笑えるお話はなかなかありません。
悲しみにくれて、酒に溺れる日々とはもうおさらば。
寝台でカレアムに強引に誘惑してでも彼を落として、愛し愛される夫婦になってください!
運命の女性と巡り会った王太子は、彼女を王太子妃として幸せに暮らします。
それまで王太子妃だったアリスを、一方的に婚約破棄して。
いやいやいや、ふざけんじゃねぇ! 何が運命の女性だ! お前、それってただの浮気だからな!
なんて当たり前の感性は、頭の芯からおめでたい王太子には通じません。当然アリスは、腹立たしやら悔しいやら悲しいやら。こんなの飲まずにやってられるかーっ!
というわけで、ひとり王城の庭で飲んだくれているアリス。ベロンベロンに酔っ払っていますが、事が事なので大目に見てやってください。全部王太子と運命の女性とやらが悪いのです!
そんな彼女に声をかけてきたのは、王太子の弟で公爵のカレアム。
彼はアリスにこう提案します。自分と結婚し王都を離れないか。そうしたら、あのムカつく王太子にざまぁできると。
実はアリス。魔石の浄化という稀有な力を持っていて、それにより王都や王城に多大な貢献をしていました。そんなアリスがいなくなったら、きっと王太子も困るはず。
そうだそうだ! とっととざまぁしてやれ!
なんて読者も応援するのですが、ここでまたやらかしてくるのが王太子。既に婚約破棄をし、もうどこへ行こうがアリスの自由のはずなのに、どういうわけかそれはダメだと言い出すのです。
これは、最悪な元婚約者と、ブラック企業なみの仕事環境で疲れきったアリスが幸せになるお話。
そして、一緒にざまぁしてやろうと誓い合い結構した相手と、本当の夫婦になるためのお話。
辛くボロボロになった彼女の心を、カレアムはお酒に変わって埋めてやることができるのでしょうか?
運命の女性に出会ったからと王太子から婚約破棄されるヒロインと、そのヒロインへ「王太子へのざまあ」をするためにと結婚を提案する王太子の弟とのラブ?ストーリー。
まだ始まったばかりなのでラブは生まれてません、これからラブが生まれると思いますw
作品の魅力はなんといってもキャラ。このヒロインなかなかイイ性格してまして、1話目からヒーローをドン引きさせるほどはっちゃけてますw
敵役の王太子もキャラ強いです。なんでヒロインが惚れてたのか疑問に思うほど気持ち悪い男です。
ヒロインの家族等もなかなかキャラが濃く、9話現在ではヒーローが一番キャラ薄いくらいw
コメディ色強めで言葉選びが面白く文章も非常に読みやすい。
まだまだ始まったばかりですが先が楽しみでしょうがない作品です。