第26話 宇宙の均衡

兄貴は続けて「宇宙会議バプーに出席するため、9000年前の地球上のアトランタを見に来たのさ。それに近い未来、ここはゴーカイ星に空間移動されてしまう。」

「どうゆうこと?」

僕は兄貴がいると甘えてしまう。

ブラムが「ノボル大丈夫か?さっきまでの威厳はどうした?」

「わるい。敵のゴーカイ星人と分かっても兄貴は兄貴だ。」

ルークも甘い。「ノボルは,しょうがないな。

タカは敵だぞ。」

「大丈夫だ。同盟を組んだよな兄貴、シズク。」

「そうだ。宇宙会議バプーに参加する。

宇宙均衡を守るため。

戦闘はダメだ!

アトランタの所有権は地球にある。

地球代表のハヤト、アカネがいる。

ゴーカイ星の勝手は許さない。アトランタは地球のものだ。」

ブラムがふわふわ浮きなが「でもさあー、自分の星を裏切ってもいいのかなー。

ノボルのお兄さん?」

兄貴は「大丈夫だ。現王は彗星で流れて来た生命体だ。元々のゴーカイ星人ではない。」

「えっ?じゃあ、なぜ彗星のよその生命体が王をしているんだ。ゴーカイ星はどうなっているんだ?」

「前の王は僕の父だ。若くして亡くなった。正直、僕には記憶があまりない。

そしてそんなある日、大きな彗星がゴーカイ星に落ちた。その日を境にみんながおかしくなった。耳慣れない電磁波。僕には不快でしかない。その電磁波は音から言葉となり人々を操り始めた。僕は王が誰かと交信しているのを偶然聞いてしまった。

今の王はブラックホールから宇宙全体の支配をするために来た悪い奴だった。

アトランタを自分のものにして宇宙全体のパワーバランスを壊す。宇宙の均衡の破壊。

それは宇宙が戦闘状態になることを意味していた。

それだけは絶対阻止だ。

そして王の放つ電磁波にコントロールされているフリをして過ごした。

そんな時だった。

エーテル星の次期王、ノボルが地球に落ちたと情報が入った。

それを口実に僕は地球に来た。あとは君達の知っている通りさ。」

シズクが「だから、私はタカと同盟を組んだの。」

「兄貴も大変だったんだ。」

「そうでもないさ。今はこうしてかわいい弟もいるしな、ノボル。」

兄貴は僕の頭をグイグイなでた。

「兄貴、いたい。離してくれ。」

「いやだね。ノボル。」

僕は兄貴の手から抜けだし「じゃあ、決まりだ。早速、宇宙会議バプ―に参加準備をしよう。アトランタの奪還。地球、エーテル星、ゴーカイ星の僕らの同盟だ。

少し早いが、50光年に一度の全宇宙議”VA PUバプーの星に行くぞ。」


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