第17話 宇宙会議バプー参戦会議

ハヤト、アカネの参戦でお菓子の山と徹夜のゲームは一変した。

ハヤトは本気で地球王になるつもりだ。

それだけの素質はある。

アカネは?悪くはない。

ブラムが「ノボル、ハヤトの宇宙会議バプー地球王としての参戦は、何とかなるよな。」

「そうだ。僕らエーテル星の力。エーテル星の推薦であれば問題ない。」

アカネが「でも、急に地球代表って名乗っていいの?この地球の誰もハヤトが地球王なんて知らないのよ。」

僕は自信をもって「そうだ。誰も知らない。

何度も言うようだが地球は辺境の星。

他の宇宙の星たちとの交流はゼロ。情報量が圧倒的に少ない。」

ハヤトが「ノボル本当に地球は交流がないのか?」

「無い。正式など、まったくない。」

アカネが「じゃあTVで見る宇宙人やUFOは何?」

「個人レベルで、たまに宇宙船を激写されたり、遭遇はもちろんあった。過去にはな。

宇宙も進化し続けている。宇宙船も大きな鉄の塊の形ではなく、個人レベルの空間移動に変わった。乗り物じゃなく、ジャンプスーツのようなものだ。もちろん宇宙ステーションもある。それに地球で言う大勢が一度に移動できる飛行機や、バスのような乗り物もある。

これらは形があるがステルス。電磁波でも肉眼でも見えない物質でできている。」

ハヤトが「目に見えない乗り物にどうやって乗るのさ?」

地球は重力に引っ張られている。重い電磁波が飛び交う地球と、宇宙空間では、そもそも電磁波の密度種類も違う。

同じ丸い玉でも水の中に沈む鉄の玉、水の中に沈めようとしても沈まないピンポン玉の違いだ。」

アカネが「例えが良くわからないよノボル。」

「要するに地球と宇宙じゃ素材、性質が元々違う。」

アカネが少し沈黙をして。

「じゃあ、4日前にブラムが地球の大気圏に突入、私が見た流れ星、火球はやっぱりブラムだったの?」

「そうだ。僕さ。」

アカネは顔を真っ赤にした。怒っている?

いや違う別の感情のようだ。

僕はアカネの顔を覗きこむ。

「私、小さい時、たぶん3歳ぐらいの時に大きな流れ星を見たの。その流れ星は城山に落ちて行った。夢だと思って誰にも今までいわなかったけど、その流れ星の中、火球の中に人が見えたの。それって。」

ハヤトが「実は僕も小さい時に見たんだ。

城山に落ちて行く流れ星。人の姿を。」

「たぶん、僕だよ。」

「ノボル。」

ブラムが「なんだノボル、既に2人に電磁波送ってたんだ。ぬかりがないな。

さすがエーテル星の次期王だ。」

「そうか。」



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