第16話 エーテル星人ノボル覚醒
僕のカラダから激しい光が静かに消えた。
ハヤトが「ノボル!髪。金髪だ!」
アカネは学級委員らしく「ノボル、校則違反よ。」
ブラムはポテチをくわえたまま、「やっと覚醒か。ノボル、記憶が戻ったんじゃないか?」
「そうだな。」脳内がクリアになる。
エーテル星での生活。父の王位交代の時期。
王位継承者としてのサバイバル体験で地球に来たこと。地球着陸時に空間移動を誤り、激突したこと。
ブラムが「どうだ、ノボル、思い出したか?」
「思い出したよ。」
アカネが「ノボル、雰囲気変わった?ちょっと怖いんだけど。でもイケメンになったかも。」
ブラムが「覚醒したせいだろう。しかーし!顔は僕と同じさ。僕、ブラムの方が緑の髪でイケメンだ!」
アカネが「それはない。ブラムは軽さが顔に出ているし。それに?」
「それに何?」
「それに同じ顔なのに違う。この違和感はなんだろう?」
ハヤトが「同じ顔、双子に限らず、同じ種類、分類の人間でも個々で違う。これも地球人、エーテル星人、他の宇宙人も同じさ。
”同じものは無い。存在しない。”
アカネが「ハヤト、すごい、なんだろう、理由は、はっきりしないけど、納得。」
僕もハヤトの発言に賛同し、思考力に嫉妬した。
ブラムが「なになに?あれーノボル、今、ハヤトに嫉妬したって顔に書いてるぞ。
宇宙辺境の星、地球の、いち中学生に負けてどうする。エーテル星の王族、しっかりしてくれ。ノボル、エーテル星じゃあ、暴君で態度悪かったのにな。他人の気持ちはわからず。いつも俺様一番、みたいな行動しかとれなかったのにな。」
僕は「ブラム、違う。違うんだ。ハヤトは間違いなく優秀だ。本当に地球王になるかもしれない。間違いない。その力がハヤトにはある。
ハヤト、宣言する。僕は君をライバルと認識する。」
ハヤトが「えっ?ノボルがライバルか、ヨロシク。」大人の対応だ。急にハヤトまでノボルの覚醒の覇気に引っ張られて覚醒したようだ。
ブラムが笑いながら「どっちが、主人公なんだろうな。ハハハ。」
アカネが「マンガじゃ、主人公は1人ってお決まりなんだけどね。」
僕は「まあ、いいじゃないか。僕は僕の時を刻むだけさ。」
アカネが「ノボル、ほんと覚醒したのね。そんな、恥ずかしいセリフ真顔でよく言えるね。」
ハヤトも笑った「僕には言えないよ。主人公はノボルだな。ハハハ。」
ブラムが「ノボル!」
「わかっている。みんな、これから宇宙会議バプー参戦の作戦会議をはじめる。」
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