第33話 宇宙戦争はじまり
僕は目の前の敵に一番の声を上げた。
11星の代表達が僕2共鳴する。
この状況だと何も工作しなくとも、僕の元に全ての力が集まる。
見えない大きな僕の流れが、みんなをのみこんでいく。
この時点で僕は、全宇宙会議VA PUの回遊星議長の上に立った。
『あの時、もう少しだけ手を伸ばせていれば』
わざとじゃない。わざとじゃない。
重いものが再び僕のカラダの中を動く。自分で自分をなだめる。
全宇宙の頂点に立つ。場面は不意にやってくる。僕は僕の中の重いものを消去した。
僕はこの状況、兄貴のタカを見た。
いつもと変わらず優しい目だ。
小さい頃に僕が悪いことしても、黙って見守ってくれた目だ。
ゴーカイ星の時期王タカ。
僕はエーテル星人。
星が違うが、兄貴タカはタカだ。
「どうした?ノボル、悪いことでもしたか?」
「いや。ただ・・・」
「バッシーン」兄貴が僕の背中をたたく。
「大丈夫だ。そのまま進め。
これは大きなチャンスだぞ、ノボル。
迷うな!奪えるものは奪え!逃すな。」
兄貴の声で自信がつく。
僕は響き渡るような大きな声で叫ぶ。
「みんな、ブラックホールの敵を消滅させるぞ。さあ、追撃するぞ。」
11星のクリスタル星の王が
「エーテル星のノボル、気持ちはわかるが、今は落ち着け。大丈夫だ。
それにノボルのさらわれた地球人の女の子も今は無事だ。
そうだろう。イグ星の王よ。ストーカのように追跡が得意なお前の星の目。情報収集の電磁波能力でわかるだろう。
ブラックホール、偽ゴーカイ星の王ダラスが今どうしているかを。」
「クリスタル星の王よ、もちろん、わかるさ。
しかしストーカ呼ばわりはやめてくれ。
響きが悪い。」
「そうだな、悪かった。」
「しかしエーテル星の次期王ノボル、地球人の友人は大丈夫だ。電磁波は会話を受信できる。」
「ブラックホールの中でも?」
「そうだ。電磁波はどこまでも通り抜ける。
時空でさえもな。」
ルークが「イグ星よ。妹、アカネは本当に大丈夫なんだな。」
回遊星の議長が「ここにいる11星はみんな強い。宇宙の頂点の力を持つ者達だ。
ルーク大丈夫だ。」
ルークが「イグ星の王よ。信じよう。ありがとう。」
ルークは僕の目の前に「ノボル、最初の戦闘部隊は僕が指揮をとる。部隊編、作戦を頼む。」
「分かった。」
僕は11星を3分割にした。4・3・4星だ。
「先頭ルーク他4星。それにブラム。
2番手。兄タカ他3。残りは僕がみよう。」
回遊星議長、こちら側の宇宙の留守をお願いします。」
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