第6話  エーテル星人ブラム登校

僕らはギリギリで教室に滑り込んだ。

教室に入った途端、いつもの学生生活がはじまる。シズクはいつも通り騒がしい女子の中心に座った。

僕は一番後ろの窓際の目立たない席に静かに座った。

始業のチャイム。いつもなら先生が入ってくるが来ない。遅い。みんなは騒ぎ出した。

委員長のアカネが「私、職員室に行って来る。」

しばらくして、戻って来た。

「転校生よ。」

先生と一緒に緑の髪の男子が入って来た。

「ブラム!」僕は思わず立ち上がった。

先生が紹介。「ノボル、天野の双子の弟のブラムだ。転校生だ。みんな仲良くするように。」

クラスがざわめく。

「ノボルの兄弟のブラムです。昨日の流星群に乗ってノボルを探しに地球に来ました。

みんなヨロシク。」

えっ!クラスがまたざわめく。

「ノボルの双子の兄弟、ジョークも最高!」

「超イケメン。緑の髪。感じなんだけど。」

アカネが席に戻る。

アカネは僕に顔を近づけて

「近い。」僕は顔をそむける。

行動力があるアカネは、僕の前髪をバサッとあげて、固まる。

「ノボルってよく見るとイケメンだ。

あんまりノボルの顔よく見たことなかったけど。弟君、ブラムと同じ顔ね。

でも、ノボルの方が...」アカネの顔が赤くなる。

話しを遮るようにバターン。シズクが僕とアカネの間に入る。両手を机のに置いたままアカネをにらんだ。

委員長のアカネの顔が少し引きつる。

先生の声「みんな、静かにして。早く席についてください。」

シズクは席に戻った。

アカネが「何、今のコワい。まるで彼氏をとられた女子のようにコワい顔だった。

ノボル、シズクと仲が良かったっけ?」

「特に仲良くはないけど、小1からずっと同じってぐらいかな。」

「へえー、そうだったんだ。私は駅前の池田小学校。ノボルと、シズクは山手の城山小学校卒業だっけ。」

「そうだ。」

「なになに?」前の席のハヤトが振り向き「俺は第一中学の隣の第一小学校出身だぜ。」

アカネが「ハヤトには聞いてないぞ。」

「学級委員長のアカネ様、それはひどいな。それよりノボル、弟、超イケメンじゃん。性格もお前と全く違うようだな。兄弟で比較されるのは嫌だよな。俺も兄貴が一つ上にいるからわかる。でも大学生の兄さんいなかったか?」

アカネが「はいはい。ハヤトほら、前向いて。」

先生が「ブラム、席は委員長アカネの隣に座りなさい。」

ブラムは涼しい顔で僕の前を歩いて席に着いた。

僕は「ブラム。後で説明しろよ。」

「はーい。」ブラムが返事する。

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