第7話 ブラム脳内会話

転入生ブラムのせいで始業時間が遅れた。

しかし、先生はいつも通り。

「はい。みなさん授業をはじめますよ。」

ただのいつもの学校生活が始まった。

さっきまでのざわめきは何んだったのか?

影の薄い僕が気にすることではない。

『そっかー?ノボル』僕の脳内に干渉する声。

『ブラムお前のせいだぞ。?なんで脳内で話せるんだ?』

『ノボル、僕らは578億光年離れたエーテル星人だ。口を動かして話したりしない。

エネルギーの無駄だ。高度な英知文明、科学が発達している生命体の星。

ここは辺境の星、地球だ。

生命体の能力も星自体の科学発展も何もない星だ。僕ら王族は分身中心体は辺境の星でのサバイバル体験が必須だ。サバイバル留学だ。ノボルお前だ。』

『ブラムわかった。しかし地球の悪口を言うな。』

僕は怒る性格じゃない。がものすごく腹立たし。僕は、たぶん地球が好きなんだ。

『そっか。』

『こら、ブラム勝手にまた脳内侵入するな。』

『はいはい。お兄様。』

『兄だと。』

『そうだ。ノボル、授業中の先生には悪いが、このまま話を続ける。ノボルは地球着陸時に負傷して記憶を失われたようだ。』

『地球着陸?僕が負傷?ズッキン。確かに小さい頃から、時々頭が痛くなる時があった。

母さんが心配して病院に連れて行ったが結局、理由はわからず。病院の先生によると成長期によくあることらしい。成長期ってことであっさりと処理されてしまった。』

『それだ。それ。』僕の脳内にブラムの大きな声が響く。

『声デカい!ブラム。』

『あ、悪い。今のそれだよ。地球は辺境、原始的な星だ。原因が分からない。医者もそのレベルだ。曖昧にする。僕らエーテル星はもちろん、宇宙の生命体の星々では、必ず原因を突き止めることができる。それは僕らが膨大な全宇宙のデーターを共有しているからだ。

これから僕らが参加する50光年に一度の全宇宙議”VA PUバプー“データー量は莫大だ。

各星の次期王が出席する。僕とルークはノボルの分身だ。出席には分身中心体が必須だ。

出席できない場合はVA PUバプーから除名される。除名は星の存続を左右する。

地球は辺境の地だから宇宙共通の話しも、正しく伝わっていないかもしれないが、三位一体ぐらいの言葉は知っているだろう。』

『ブラムまた、地球を田舎扱いしたな。』

『してない。事実だ。とにかく3人そろって、バプー会議参加だ。ルークを急いで探すぞ。』

先生が僕をさす。「ノボル。」

「はい。」








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