第12話 6月は宇宙人は休憩
気づくともう6月だ。天体観測も口ばかりで、なかなか、できていない。
夏休みにはまだ早い。僕は、宇宙人は怠け者?いや、単なる休憩だ。
今日は土曜日。ハヤトが泊りで家に来る。アカネも来るつもりだ。
アカネは、空から飛んでくる緑の髪のブラムの写真を見せて
「宇宙人、見つけた。」と僕に迫っている。
アカネに悪意は感じない。
真実を伝えてもいいかな?と僕は思っている。
「アカネ、家に来てもいいよ。でもちゃんと家の人の許可をとってからにしてくれ。」
「ありがとうノボル。」
アカネが予想以上の笑顔を見せた。ドキッとした。
ブラムが脳内侵入。『ノボル、女子には甘いな。』
『そんなことはない。アカネにブラムの空飛ぶ写真を撮られたいるんだぞ。
それに言いたくはないが、ブラムのせいだぞ。』
ブラムの切り替えしは早い。『そうか?。アカネはノボルのことが好きで、緑髪の僕は単なるだしにされてるようだが。』
言い返そうとしたが言葉に詰まった。
ブラムが先生に教科書を読むようにとあてられる。
話は・・・また後だ。
今度はシズクが脳内干渉。『ノボル、地球人に私達、エーテル星人のこと、話すつもり?』
『そのつもりだ。』
『ノボル。まあ、いいわ。どうせ辺境の星、地球人が宇宙人の私達の話を信じるとは思えない。でもノボル忘れないで。私はあなたのフィアンセよ。
それに50光年に一度の全宇宙議”VA PUバプーの会議が迫っている。早くルークを探さないとエーテル星は消えてなくなるのよ。
出席は3人そろてが条件。
それからノボル、いくら地球に到達時に事故で記憶を失っていたって、まわりの出来事は、待ってくれないのよ。常に時間は流れているのよ。』
『そうだな。』
『エーテル星人の次期王の自覚を持ってほしい。』
『わかっている。シズク。あと聞いてもいいか?』
『何?』
『その宇宙会議バプーだけど、50光年に一度って、時間の単位じゃない気がするけど?』
『そうね。地球的には時間の単位ではないわね。それに元々、時間の単位は星ごとに違う。星の自転のスピードも違うでしょう。』
『そうだな。』
『それで光のスピードを基準としているの。
それに正確には不定期で場所もコロコロ変わる。同じ場所に存在し、続けるものは何もないわ。すべて動いているのよ。だから宇宙的な概念では絶対はない。すべては普遍的なものよ。』
「浅香。次のページを読んでください。」
シズクが教科書を読み出す。
僕はぼんやりと窓の外をみた。
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