第29話 50光年の回遊星

僕らは宇宙会議VPバプー回遊星に到着。

この回遊星は宇宙を不規則に文字通り回っている星だ。

宇宙会議常任星の星人でも不適合者は辿りつけない。

見えない条件があるようだ。

場所もコロコロ変わる。

宇宙の原理。

同じ場所に存在し続けるものは何もない。

すべて動いている。

だから宇宙的な概念では絶対はない。

すべては普遍的なものだ。

アカネが「はじめて宇宙の星に来たけど、思っていたより普通ね。息もできるし、ちょっと寒いけど、空も明るい。?太陽が2個ある。やっぱりここは地球じゃない!」

ハヤトも「そうだな。2個の太陽。それ以外は普通だ。」

僕は「2人も普通か。よかった。」

僕らの前にスーッと宙を浮いたオープンカーが止まった。

中から回遊星のロボット衛兵が降りて来た。

「お待ちしていました。エーテル星から4名様。次期王のノボル様。分身のルーク様、ブラム様。あとフィアンセを解消されたシズク様ですね。」

「はい。」

シズクは自分で解消しておいて、言葉に?引いていた。その横顔を見てブラムがニヤっと笑っている。

衛兵が空間画面のリストを再度確認。

「こちらは地球代表のハヤト様、アカネ様ですね。」

ハヤトは元気よく「はい。」

衛兵が返事をしないアカネの前に来て顔を覗き込む。アカネのピンチ。

ルークがアカネの両肩に手をおき「アカネ、大丈夫。返事をしようか。」

アカネは、こわがりながらも「はい。」と返事をした。

ルークがアカネの頭をなでる。

ロボット衛兵は兄貴の方に移動。

リスト上でエラー表示。

兄貴は逆にロボット衛兵に聞く「そのエラー表示はどういう意味?」

衛兵が「少しお待ちください。情報確認いたします。」

空間画面のリストに新着あり。

ゴーカイ星の現王がすでに到着されています。

二重の代表者は違反となります。

兄貴タカが「どういうことだ?」

僕は兄貴に「大丈夫?今の王はブラックホールから宇宙全体の支配をするために来た悪い奴だろう。なぜ、ここにいるんだ。参加は次期王と決まりがあるぞ。」

衛兵が「ハッキングされた形跡あります。」

「そうか。現王はアトランタのことでひそかにゴーカイ星で僕が動いていることを知っていた。きっと邪魔をしに来たんだろう。

衛兵さん、僕は入星の許可はもらえれば問題ない。許可してもらえるんだろうか?」

「大丈夫です。正式に名前がありました。車に乗ってください。」

「ありがとう。」

僕らはオープンカーに乗り込み。会議場に向かった。


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