第28話 太陽は不要?

兄貴が「みんな地球時間21:00。宇宙空間へ移動を開始する。1時間後に出発だ。」

ブラムとハヤトは「ゲームの続きしようぜ。」

シズクとアカネは「宇宙会議ってこんな普段着で行っていいの?シズク、宇宙って気温低いんだよね。私、Tシャツで、来たんだけど寒くない?」

シズクが「当たりだけどはずれ。アカネ。」

アカネは「?」

シズクは「地球は太陽から光、熱、エネルギーを受け取って、星としての生命力をつないでいる。しかし他の星は違うよ。大昔は地球のように太陽のエネルギーを活用していたけど、今は独自の星々のシステムで太陽に変わる星独自のエネルギーを持っている。」

「それって太陽は不要ってこと?」

「そうよ。地球でもカプセル内で太陽が不要で植物を栽培しているあれ。それに宇宙では地球人と違って固形物はほとんど食べない。地球の宇宙飛行士の食事がもっと進化した系かな。」

アカネが頷くより前に僕は

「宇宙では、太陽は不要。宇宙人は体感がない。」

アカネが「何それ?」

僕は「言いたくはないが、だから地球は辺境の星なんだ。これが現実だ。

地球からの天体望遠鏡、天体観測で他に太陽はないはずだ。

もうじき太陽も消滅するだろう、その時に・・・」

兄貴のタカが僕の言葉を止める。

「ノボル。今は、そこまでだ。その続きは宇宙会議VA PU に参加した時に地球人のアカネ、ハヤトが自身が体感する。」

ルークも「そうだな。ノボル、僕らも無数のある星の一、生命体に過ぎない。それ以上は言えない。言ってはいけないと思うぞ。」へらっと笑ってごまかした。

そうだ僕らは神でも何でもない。単なる、宇宙人だ。

ルークは僕の分身だが本体の僕の脳、思考体でもある。ルーク、自分の思考に従おう。

ルークは地球上の妹、アカネの頭をなでて「そういうことだ。今は、聞き流すだけでいい。結論は、アカネ、たくさんの異なる星の星人たちを見てからでも遅くはない。」

エーテル星人のシズクも横で黙って頷いている。

シズクが「アカネ、良かったら、私の貸してあげる。」白いリボンのパーカーをアカネに渡した。

「いいの、シズク?」

「当たり前よ。私達、友達でしょう。でもタカの恋人の座を狙ってはライバルだけどね。」

アカネが笑う。「そうね。ありがとう、シズク。」

21:00時計がなる。

タカ、兄貴が僕を見てうながす。

僕は「みんな、時間だ。宇宙会議VA PU へ向けて空間移動するぞ。」

僕らは光の中に消えた。


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