第31話 アトランタは地球海底に

「なんだと。証拠もなしに。」ゴーカイ星の現王ダラスは叫んだ。

「証拠はこれです。シズク見せてくれ。」僕の地球上の兄タカ、ゴーカイ星の次期王のタカの声が会場に響く。

シズクの特殊能力。視力を通して記憶した映像投影できる能力だ。

地球上時間9000年前だ。多種多様な星の星人たちが行きかう繁栄のアトランタだ。

その後4000年が経ちアトランタは地球から姿が消える。都市ごとゴーカイ星のブラックホール近くの時空空間に移動。

映像が途切れ、アトランタの都市の長がゴーカイ星の現王ダラスと、もめる。

アトランタの長は「地球から我々は離れたくはない。アトランタを民をどうするつもりなのか?ダラス。」

「アトランタの都市は有益な宇宙交易都市だ。我々ゴーカイ星の配下に入れる。」

11星の代表たちの声がざわつく。

アルファ星、べリス星、クリスタル星、デルタ星、フラスト星、ヒュース星、

イグ星、ジャラ星、キャラ星。僕らエーテル星、タカのゴーカイ星。

フラスト星のダオ次期王が「タカ、シズクはエーテル星の次期王ノボルの元婚約者だ。敵対する星人が一緒なんだ。タカ、自分の星を裏切っているのではないか?」

僕は反論しているフラスト星のダオの目を解析した。明らかに仕込回路を操作されている痕跡が見える。

僕はフラスト星のダオに「あなたの思考は誰かに操作されていますね。」

言った瞬間、フラスト星のダオは倒れた。

回遊星の議長が「エーテル星の次期王ノボルの言う通りのようだ。

タカ、シズク映像の続きを。」

ゴーカイ星のダラスが「いやだと拒めば、このアタランタの民を一瞬で消滅させる。」

アトランタの長は黙って従った。

1人の民が「長よ。我々はアトランタ人です。我々を生み出したのは、この美しき地球です。命があるのであれば、ゴーカイ星の時空空間に移動してもかまいません。ただし、我々がこの地球に生きた証拠を残して旅立ちたいです。遺跡でも言い伝えでもかまいません。」

「ゴーカイ星の王よダラス。我々アトランタ人は優秀です。この都市は地球に置いていきます。同じ都市をゴーカイ星で改めて作りましょう。」

ダラスはアトランタの民だけをゴーカイ星に空間移動した。

そして地球の海底にアトランタの都市を残した。

シズクの視力記録映像が終わる。タカは11星人に言い放った。

「地球の海底にアトランタの都市が眠っています。これが証拠です。」

11星人の目がすべてゴーカイ星の王ダラスをにらむ。

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