2話 職業の確定

「なきにしもあらず…ってところですね」


 受付嬢が少し困りながら続ける


「テイムした魔物は強くできるというメリットがありますが、もともとテイムした魔物が弱いと強くしてもあまり意味がありませんね。」


「具体的にどうやって強くするのですか?」


「主に三通りあります。強化と進化と合成ですが、合成は二体の魔物をテイムしないといけないのでおすすめはできません。あと、進化は十分に強化しないとできないのでかなり時間がかかります。強化はそこら辺の魔物を倒したら勝手にできますが、テイムした魔物は倒されると復活出来ませんので注意してくださいね。」


 予想通りだ。もう迷う必要はない。


「ありがとうございます。決めました…テイマーに変更します。」


「やっぱりそうですね~…って、え?」


 受付嬢が固まってしまった


 「本当によろしいのですか?」


 受付嬢が改めて聞いてくる。


「もちろんです!」


 もう僕の中ではテイマー一択だった。それはなぜか?ズバリ、テイマーならSSSランクになれるのではないかと思ったのである。人間の限界という壁があるのならテイムした魔物たちに超えてもらえばSSSランクになれるという他力本願な考えがうかんだのである。


「…わかりました。テイマーは嫌われている職業なので、くれぐれもトラブルに気をつけてください。」


「ありがとうございます。」


 さあSSSランク目指して頑張ろう、と意気揚々と次の依頼に行くのであった。




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