12話 また新たな疑問

 あれから、騎士木馬のさんにお願いをして、何とか町まで解毒球根と瀕死の人たちを連れて戻ること後できた。


 別れ際に、不意に、


『汝の力を持ってすれば、我の力も凌駕するかも知れないな。』


 と言われた。


 謙遜か(僕に謙遜する必要はないだろうけど…)本心かはさておき、僕は純粋に嬉しかった。








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「…確かに受け取りました。これにて依頼完了です!そして、こちらが報酬となります。」


 といって、金貨を一枚手渡される。(余計な輩に絡まれないように麻袋に入れて。)


「要項に書かれている内容よりも報酬が多くないですか?」


 ちなみに、今回の本来の報酬は1つの球根あたり銀貨5貨枚なので報酬は銀貨65枚(13個とった)だ。(金貨一枚が銀貨100枚)


「実はですね…最近解毒球根の流通量が減っているので、買取価格が高騰しているのですよ。」


「原因はわかってるんですか?」


「そもそもの生息地が減っていることが原因なのですが、なぜ生息地が減っているのかはわかってないんです…」


 おそらく、さっきの騎士木馬のさんの様子からして、彼はこの件は関わっていないように思う……いやそもそもが減っているってどういうことだ?


「この件はAランク以上の冒険者や専門家たちが対応するので、飼原さんは気にしなくていいですよ。」


 僕が深刻な表情をしていたからだろうか、受付嬢ができるだけ明るくフォローしてくれた。


「そうですか…わざわざありがとうございました。」


 足早にギルドをあとにする。


 足早にギルドをあとにした理由として、二人には先に宿で待ってもらっていたからあまり帰りが遅いと心配されるというのもあるが、早く1つでも多くの疑問を解消しておきたいと思い、図書館へ向かった。

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