14話 図書館にて②
「この本じゃないですか?」
『薬用植物図鑑』というタイトルの本を見つけた。
「これだ!凄いな坊主!」
フエムが目を丸くして言う。
「似たような本がもう一冊あるので、僕はこっちを借りますね。」
隣に『図解!植物大百科』という本があるので、手に取る。解毒球根についても記されていた。
「別にここで読んでもいいんだが…まぁ坊主にも予定があるのか。」
「何か言いました?」
「…何でもねーさ!それよりも坊主、本の借り方は知ってるか?」
「それはもちろん………知りません…」
改めて自分の計画性の無さを痛感する。突発的な行動ばかり取っていると仲間にも悪影響が及んでしまうので今後は気を付ける。
「受付に黒い箱があっただろ?あの上に本を置いたあと、横にある凹みに冒険者カードを差し込むだけさ!簡単だろ?」
何で妙に高性能な魔導具使ってるんだ?
「確かに簡単ですね!ありがとうございます。」
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無事に本を借りることができたので、宿に戻ろうと思ったが、その前にフエムさんにお礼を…
「達者でな!坊主!」
急用でもあったのか、せかせかと走って行ってしまった。
「ありがとうございました!」
この声は届いているだろうか?感謝が伝わっているといいな。
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