概要
身に覚えも、さらには面識もない公爵様からの呼び出し。
ドキドキの末に聞いた言葉は「契約結婚をしてほしい」というものだった。
しかも、私を幸せにしたい、とプロポーズ紛いのことまで言い出して来た。
相手は容姿端麗で地位もあり、結婚市場では引く手数多と言っていい人物。
そんな人物が何故、私のような地味で内気な子爵令嬢に求婚を!?
けれど話を聞いていく内に、実は初対面ではなかったことが判明して……。
さらには、私の能力についても知っている風だった。
一体何者? と思いつつ、ルエラは自分を気味悪がるわけではないドニに惹かれ、契約結婚を承諾する。
ドニは何故、ルエラを幸せにしたいのか。また、ルエラの恋の行方は……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!秘密だらけな過保護公爵様の、真の目的とは!?
家良し顔良しなドニ・テーゼナー公爵から契約結婚をもちかけられたルエラ。子爵令嬢である彼女はあまりに身分違いな求婚に困惑してしまいます。しかも「設定」とか「幸せにしたい」とか、心当たりのないことを並べられてさらに困惑。さらには彼女には「人のオーラが見える」という特殊な能力があって、そのことでかなり慎重な性格です。ですが、そんなルエラの悩みを全てわかっているかのようなドニは、彼女の全てを肯定して受け入れます。
ただ、ドニはとんでもなく過保護です。結婚後もルエラを家の外に出したがらず、ほぼ幽閉状態。理由は「幸せにしたいから」の一点張り。ルエラの夢でもあった本屋の開業を全面バックアップしたり郊外の店…続きを読む - ★★★ Excellent!!!秘密と契約結婚……そして、ミステリー
ミステリーを得意とする、有木さんの作品です。
設定の絶妙さは、主人公ルエラと契約結婚をするドニ視点で存分に生きます。
ルエラは控えめですが芯の強い女性です。
ドニもそんな彼女に……
しかし運命は予め決まっているのです。
最悪の未来を回避するために暗躍するドニ。
そして、ルエラもそんなドニに契約結婚とはいえ徐々に惹かれるようになります。
ミステリー仕立てとあって、最後の黒幕を知った時は「おおお」と声が出てしまいましたね。
早いところ幸せになって欲しいと思う気持ち半分、二人でシャーロック・ホームズのように事件を解決してほしいなあなんて思う気持ち半分。
ドニを支えられるのは、ルエラし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!想いを伝えることの難しさ
公爵家のドニと急に結婚することになった子爵令嬢・ルエラは、爵位の違い、そして相手が引く手数多の美丈夫ということで困惑する。
更にそれは、三年間限定の「契約結婚」であり、そうでありつつ「幸せにしたい」とドニは言う。
それにも関わらず、まるで幽閉するかのようにルエラを屋敷から出さず、何もしないで欲しいという要求に、ルエラは遂に怒ってしまう。
何故、三年間という期間限定の結婚なのか?
ルエラの幸せを願う本意とは?
過度にルエラを保護するドニの真意とは?
謎が謎を呼ぶミステリー仕立てですが、徐々に二人の距離が縮まっていく恋愛模様が中軸にあります。
誰かが誰かを想い、その想いはやはり伝わらなければ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!過保護で謎な公爵に翻弄されるヒロインが可愛い
子爵令嬢のルエラが、あまりにも身分の違う公爵であるドニに求婚されることから、この物語ははじまります。
戸惑うルエラは、容姿端麗で紳士なドニに惹かれますが、彼女にはある特殊な能力がありました。身分の違いやその能力を後ろめたく思うルエラですが、三年間の期間限定という結婚生活を受け入れ、さらに夢である『本屋の開業』も後押ししてくれるドニに、どんどん心を傾けていきます。
ドニはドニで、大きな秘密があり、それが理由でルエラに結婚を申し込んだのですが……
お互いの背景もあって、戸惑うふたりはそれでも少しずつ心を近づけていくのですが、そこに起きるのが大きな事件です。
ただの恋愛ものに終わらない、作者様お得…続きを読む - ★★★ Excellent!!!内気な子爵令嬢の旦那様は過保護が過ぎます
内気な子爵令嬢ルエラに突然契約結婚を申し出たのは、ドニ・デーゼナー公爵。
容姿端麗で権力もあり、どんな貴族令嬢もよりどりみどり。初対面での契約結婚の申し出を不可思議に思うも、実は初対面でないと知らされる。
しかも条件も三年と、更にはルエラを幸せにしたいと言い放つ。
そんなチグハグな契約結婚が始まるものの、ドニが秘密を抱えたまま、ルエラを守ろうとする必死さは過保護が過ぎると言えます。
何かから守ろうとするが、その何かも秘密のまま。
不信感ばかりが募る中で、ドニが唯一許したのは本屋さん。
ルエラの好みに寄り添った本屋の趣は、ルエラへの想いも伝わるほど。
少しづつ、二人は話をする中で秘密を打ち…続きを読む