概要
普通の恋をして普通の幸せを手にしたい、ので。邪魔をしないでください。
「いいじゃん、裸を見せ合った仲なんだから」それが七海さんの決まり文句だった。兄の彼女である七海さんは、どうしてか私のことを知りたがっている。彼氏の妹と仲良くなりたい、そういうのなら別にいいんだけど。ちょっと・・・・・・距離が近すぎる。
あるとき、七海さんに聞いてみることにした。
「あの、なんでそんな私に絡んでくるんですか」
すると、七海さんは意地の悪い笑みを浮かべてこう言ったのだ。
「人に聞くなら、まずはそっちからヒミツを暴露するのが礼儀なんじゃない?」
七海さんは私のヒミツを知っている。もしくは、探りを入れている。
恐ろしい人だと、そう思った。
だけど、私のヒミツだって、そう簡単に誰かに話せるものでもなかった。
私の目的は、普通の高校生として、普通の人生を送り、普通の幸せを掴むこと。ただそ
あるとき、七海さんに聞いてみることにした。
「あの、なんでそんな私に絡んでくるんですか」
すると、七海さんは意地の悪い笑みを浮かべてこう言ったのだ。
「人に聞くなら、まずはそっちからヒミツを暴露するのが礼儀なんじゃない?」
七海さんは私のヒミツを知っている。もしくは、探りを入れている。
恐ろしい人だと、そう思った。
だけど、私のヒミツだって、そう簡単に誰かに話せるものでもなかった。
私の目的は、普通の高校生として、普通の人生を送り、普通の幸せを掴むこと。ただそ