【完結】ベルカとユーリは人を殺して旅をする

【第十七回小学館ライトノベル大賞一次選考通過作】
少女ベルカには、狼の耳が生えている。
彼女が人造妖精、人を喰い殺す生体兵器であることの証だ。
人喰いの罪に絶望した彼女は、瀕死の重傷を負った旅人ユーリと出会う。
ユーリは、自分を喰って生き延びろとベルカに告げる……

「生命戦争」と呼ばれる最終戦争によって、文明が荒廃した時代。
「生きるために他者を喰い殺す」呪いを背負ったベルカが目にする、醜くて美しい、人々と世界と旅の物語。