概要
第11回ハヤカワSFコンテスト最終候補作
受精卵を人工子宮に着床させ、出産まで人体外で発育させる義胎妊娠技術が確立された近未来。義胎は女性を出産の責務から解放するとともに、出産の在り方、家族の在り方さえも変えていく――技術の普及と世代の移り変わりと共に変わりゆく『誕生』の在り方を描く5つの短編。
臍帯は愛の必要条件か
新婚夫婦のミチルとツキミは義胎妊娠が母胎妊娠より安全な産み方、「ただしい産み方」であることから、義胎妊娠で子を産むことを決意するが、定期検査で子どもに先天性の心疾患があることが判明してしまう。胎児治療によって疾患は無事完治するが、ツキミは「あの子のへその緒は私に繋がっていない」と意味深な言葉をつぶやき、ミチルは彼女がなぜ悩んでいるのか困惑する。
ロマンチック・バース・イデオロギー
義胎妊娠で学生の内に子を
臍帯は愛の必要条件か
新婚夫婦のミチルとツキミは義胎妊娠が母胎妊娠より安全な産み方、「ただしい産み方」であることから、義胎妊娠で子を産むことを決意するが、定期検査で子どもに先天性の心疾患があることが判明してしまう。胎児治療によって疾患は無事完治するが、ツキミは「あの子のへその緒は私に繋がっていない」と意味深な言葉をつぶやき、ミチルは彼女がなぜ悩んでいるのか困惑する。
ロマンチック・バース・イデオロギー
義胎妊娠で学生の内に子を