17

朝起きると村長に呼ばれた。

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『バレた?』

バレてろ

真実は一つだよ?

知るか

まぁ、この世界の牢屋とか知りたいし見させてくんね?

あと処刑方法とか

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ほんと、みんな辛辣だよね。僕、君たちに何かしたっけ?

家に入ると少し老けた女性に案内され、扉に前に着く。

「入ってくれ」

扉の向こうにはダンディーな声の主である村長の姿があった。

「昨夜冒険者ギルドが火災にあった。事務員も死んでしまったため近くの街に応援要請をしなければならない。そこでだ。」

後ろの扉が開く。

振り返るとそこには金髪の青年がいた。元気がありそうな青年だ。

「エモンダーだ。私の息子だ。君に、ギルド応援要請完了までの護衛を頼みたい。」

エモンダーは手を差し出す。

「エモンダーです。よろしくお願いします!」

「よろしくね!」

お互いに堅く握手をする。

一瞬だけ僕に悪意が向いたような気がした。

「報酬は?」

あんなことをしてしまったため無償でもいいが、いかせんヤル気が出ない。

それにもらえるものは貰っておこう。

「5万エニー。これは前金で10万エニーを成功報酬で払うとしよう。どうだ?」

目と口元をニコニコさせる。手や腕なども忘れないように

「えぇ!この村の人たちはとても親切で人も良い素晴らしい村です!いいでしょう!」

村長の顔が綻ぶ。

「では、よろしくお願い致します。」

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うげぇ

おぇ

やってんな

お前の演技の方が気持ち悪いわ

そして上手い

はぁ

w

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「ムジョーさん。そろそろ行きますよ?」

村娘たちを名残惜しみながら村を出る。

「さよーならー!」

「またニホンの話聞かせてね!」

「息子よ!気をつけるんだぞ!」

なんか涙出てきたよ。

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最近涙腺緩んできたのかな?

目が、目が!

別れだ。

もう少しだけ滞在していかん?

うるってくる

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「さよーなら!また会う日まで!」

「ああ!気をつけるよ!」

移動はエモンダーが馬、僕は歩きとなった。

本来なら両方馬で1日で着くはずだったが僕が馬に乗ることができないということで3日かかることとなった。


「…」


「…」


なんて言うか、空気が重い、ような…

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『なんか空気重いからこっちで話すわ』

おい

w

w

普通に喋れ…は無理か

なんかやった?

『心当たりしかない』

WWW

因果応報

やってんね!

救い難いな

君、人の心ある?

君、倫理ある?

君、道徳心ある?

『キミら、ブーメランって知ってる?』

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そんなこんなで歩く。ただただ歩く。歩かれる。

歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩。


そして夜!何もなかった。

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『あのラノベマジで面白いよね!』

わかる

あの主人公のフラグ率よ

めっちゃわかる

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異世界配信は、たとえ面白くなかろうと見る人は見るのだ。

ちなみに今のタイミングでも1万人。

だが、見所はこれからである。











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