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次の旅先は横浜で決まった。
政府の人からスマホをもらって某掲示板に書き込んでいたら安価で次の旅地は横浜に決まったのだ。
朝に宿舎の食堂でローズに話すことにした。
「そのヨコハマっていうのはどんなところなんだ?」
「えーと、中華街っていう美味しい店がたくさんあったりするよ。」
そこに一人の男性が入ってきた。
「もし宜しければ私が案内しましょうか?」
その目が細い男はパンフレットを机の上に出した。
「水族館、魚を観賞することが出来る所があります。そこでは様々なアトラクションがありますよ?」
いや、本当に誰なんだ、この人は。
「アンタ、名前は?」
「ああ、すみません。私、こう言う者です。」
胸ポケットから名刺を出す。
「赤穂壊参と言います。かいさんと呼んでください。」
かいさんと名乗るその男の名刺には『日本 異世界対策本部職員』と書かれていた。
「異世界対策本部?」
「ええ、あの例のサイトの件で作られた組織です。本部はスイスにあって国連主導で動いています。」
なんかめっちゃ偏見だけど、国連関係の大事な部分ってスイスにあるよね。
まぁ永世中立国だからなんだけど。
「我々はこの前の大阪居酒屋迫撃砲事件の事を深く見ており、そのことで貴方達の日本での案内人になりました。」
大阪居酒屋迫撃砲事件…なんか語呂悪くないっすか?
「つまり、ガイドさんってこと?」
「…ええまぁ。」
ガイドと言われて釈然としないかいさんにローズは手を出した。
「それじゃあよろしくするぜ、かいさん!」
ローズはかいさんと握手をしてこれからの事を聞いていた。
ま、この人信用はできるけど信頼はできないって感じかな?
そもそも、このタイミングで横浜のパンフレットを持ってたって事は掲示板にいたか、この国から貰った携帯が常に監視されているか。
(だけど、信用はできる。)
敵になるかならないかは自分達次第だ。
「あと、旅をする前に総理からアイテムの事に関して話があると。」
「あーそんな話ありましたね。わかりました、いつですか?」
総理大臣と話をする時間を聞きそれまで待機という事になった。
朝食後
部屋で暇をしていると扉がノックされた。
「おい無常!このオセロってやつやろうぜ!」
「ルールわかんの?」
「説明書読んだ。」
読んで
「いや、なんで日本語読め…なんで?」
そういうや、こいつなんで日本語読めるんだ?
「なぁ、そう言えばローズって何語で喋ってるんだ?」
「そりゃ…何語だ?」
何語なんだ?
そういえば、異世界に行く前にこんな噂があるってネット上にあったな。
“ 誰かが言った。このサイトはバベルの塔への鍵じゃないのかと。”
…いや、まさかな。
…確かめてみるか。
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