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せっかくの異世界ときたのは良いものの、こうも木、木、木だったら気が滅入るので視聴者と話してみることにした。気配察知とか気配遮断を使っているので恐らく大丈夫だろう。
『気配察知がレベル1になりました。』
『気配遮断がレベル1になりました。』
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『とりあえず何かしたい事を決めよう、というわけでなんか案出してって〜。
よろしく』
まっていました
人任せで草
獣耳娘を仲間にする
いやエルフだ
ロリっ娘で
とりあえず全員ハーレムにする
セックスシーンは公開で
寝取られ……ふむ悪くないな
『おい変態ども、一旦だまれ』
獣耳娘は譲れんからな
銀髪のエルフよ……こい!!
紳士たるもの幼き女子守るべきである!!
『すまん、お前らに聞いた俺が馬鹿だった。とりあえずまともなやつくれ』
じゃあハーレム作らないのか?
セックスしないのか?
獣耳娘は?
エロフは?
神聖なる小さきおなごは?…
『………………………………………………………ノーコメントで』
クソッが
男というもの正直になったほうがよろしいぞ
こっち来いよ
『絶てぇやだ』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もう少し駄弁りたいがそうはいかないらしい。
「……………」
いるな。
何か人形の形をした者が気配察知で感じ取れる。
身長は自分よりも低い。
これはもしや…
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『ゴブリン、なのか?』
え
ん?
うわ!まじ?
つりじゃねーのかよ!!
今でも釣りと思ってるやつは草
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すぐに鞄のすぐ出せるところに差し込んである石のナイフを取り出す
これはゲームではない。現実なのだと再認識する。
俺は相手の持っている武器を見る。
相手が持っている武器は棍棒。恐らくそれ以外の武器は持っていないだろう。
まずは遠距離攻撃による様子見。足元にある石を走りながら魔力を込めてゴブリン相手に投げる。
ゴブリンはその石をしゃがんで避けた。
ゴブリンはその場から動いていないので、真っ直ぐ前のめりになって飛び出して体重をかけて胸に差し込む。
手に強い肉の抵抗感があったがすぐに刺すことができた。
効果音やそういったもの特にやたら肉の生々しい感触がし、血が流れる独特な音が聞こえる。
返り血が少し付いた手を拭いながらステータスを確認する。命を奪ってしまった後悔をするのは後でいい。
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無常 仮寝 (むじょう かりね)
HP100/110
MP120/320
魔法∶錬金魔法
鑑定スキル 1
アイテムボックス
気配察知 1
気配遮断 1
創造 1
付与術 1
身体能力強化 2
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HP と MP と身体能力が上がってるな
だが、数値だけじゃダメだ。
経験を積まないと。
…もっとたくさん殺そう。
そうすれば何か自分の中で人として成長できるかもしれない。
とりあえずこのナイフは捨てよう。2回も使うほどじゃない。
もうこの際、新しく作るか。
ついでに言っておくとリスナー?視聴者?の反応では良くやったという声からグロい、残酷だ
動物愛護の精神がないのかという声が聞こえているがまたそれはそれで揉め事となっているようだった。
慣れよう。それが正しいと、今の自分には思えた。
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