第2話 催眠術ってなに?

 催眠術は傍から見るととても楽しい。


 一見真面目な人が、語尾に「にゃ」を付けて会話したり、

 筋肉ムキムキな人が、指先で押さえられて起き上がれなくなったり、

 どうしてそんなことができるの?って思います。

 

 催眠術は『催眠状態に誘導する技術』です。


 技術ですから、理論があって、手順があります。


 このエッセイでは、

 理論に脳科学(脳波)を当て嵌め、

 手順は古典催眠を解説します。


 

 催眠術は大きく2つに分けられます。


 『古典催眠』

 と

 『現代催眠』

 です。



 『古典催眠』

 記録のない古代からある技術です。だからです。

 魔法や奇蹟と言ったりもします。

 マジックと同じようにタネも仕掛けもあります。

 このエッセイでは古典催眠を解説します。



 『現代催眠』

 無意識に意識している領域から誘導を試みる技術です。

 会話の中にキーワードを混ぜる方法が有名でしょう。

 主にミルトン・エリクソン氏(1901年~1980年)が行っていた催眠誘導を指す他、古典催眠以外の技術を総称するものです。

 古典催眠が分からないまま学習・実践すると、テキストを読み上げるだけで誘導に失敗することになってしまいます。

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