第8話 カタレプシーの誘発5 姿勢


 姿勢はとても重要です。

 なぜなら大怪我をしてしまう可能性があるからです。


 催眠誘導では人によっては一気に脱力し、糸の切れた人形のようにストンと力が抜ける方がいらっしゃいます。


 人の頭は体重の10%ほど40kgの体重でも4kg以上あります。

 不用意な姿勢で脱力した場合、床まで一直線です。

 想像して下さい。スイカを頭の高さから落としたらどうなりますか?

 ただ落下するだけでなく遠心力が働き致命的なダメージを負う可能性もあります。


 バラエティ番組で立ったまま強制脱力させるシーンがありますが、

 「正気か?」

 と思ってしまいます。


 椅子に座ったままでも、一気に脱力して床に投げ出された場合、骨折することすらあります。

 それが頭ならどう償えばいいのでしょうか。


 ◆催眠誘導する時の姿勢

 ①横になる

  一番安心ですが、実際には難しいです。

 ②椅子に座る

  正面に構えるか、隣に座りいつでもホールドできる態勢をとります。

  被験者の肩に手を添えたまま誘導する事が多いです。

 ③立ったまま

  できれば避けて下さい。

  するとしても後方に1人待機させるなど脱力に備えます。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る