概要
この世の全ての偽りについて
奴隷の流刑地である、獄国日本。そこに無罪のまま流された記憶喪失の青年、ブレ・ベストは、身を置くこととなった周防分区の異能力者たちと争い、また交流しながら、自分の正体、そして世界の本当の姿を知る。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!自分は、何者なのか。ここはどこなのか。――世界は?
「あんたが、罪人としてここに送られたわけじゃないことが分かった。おめでとう」
周防分区長のメーゼと名乗る女性に会った主人公は、自分の状況がわからなかった。
終点日本。
聞いた事のない地名に、自分がなぜ列車に乗っているのかすらわからない。
この世界の常識も、自分が何者なのかも分からなかった。
断片的に得られる情報。
ここは能力者の自治地区であり、権力者の流刑地。
権力者とは――自分を含める人類。常権を持つもの。
立場を変えると、変わる見方と名称。
目の前の能力者は、権力者に憎悪と侮蔑を抱いている。
怒涛に入ってくる情報と、彼女たちが向ける憎悪に、きっと読んでいる人は困惑しているでし…続きを読む