転生王子は暗躍する～自由に生きたいので、王位継承戦を影から操ることにします～

　元社畜の俺は、異世界にあるドラガルダ王国の王子ライハルトに転生する。
　転生特典としても英雄になれるほどの才能を秘めた俺は、次期国王は間違いないと思われていたが、なんと国王は休みも無ければ、１日中働きづめな上、頭を下げてばかりの仕事だった。
「こんなの社畜じゃねぇか！」
　苦悩の末に考え抜いた答えは、自分が無能であることを証明し、次期国王を他の兄弟に押しつけることだった。
　しかし、俺は知らなかったのだ。
　自分がどれだけ他人より優れ、他の兄弟がどれだけ無能であることを……。
　これは圧倒的に玉座に近い存在の俺が、如何に暗躍したかを示す物語である。