海の底はそこの膿

すけだい

第1話初めに

・初めに


「これはまたひでぇや」

 海難事故というものはいつの時代にもあるものです。海岸に打ち上げられる仏さんに手を合わせながら海人は嘆きます。そして、そのまま去っていきます。

 その数時間後、その打ち上げられたものが動き始めます。それは仏さんではなかったようです。しかし、それは人でもありませんでした。

 その人でないものを見つけるものがいました。そのものは、その人でないものが動いている姿を見ても驚くことがありません。なぜなら、それも人でないものだからです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る