西銀河物語　ミールワッツ

太陽系が存在する銀河系の西の端に広がるアルファ宙域とベータ宙域。
そこには、人類が太陽系以外の星系として初めて入植したリギル星系があった。周辺宙域の星系と同盟を組み、お互いの資源と軍事力を補完しながら平和な時間が流れていた。
リギル星系から更に二〇〇〇光年離れた宙域に存在するミルファク星系。西銀河の中では中堅の星系として軍事力、経済力共に発展しており、その力を元に周辺の未開の宙域の星系を開拓していた。
ミールワッツ星系。リギル星系の同盟星系であるペルリオン星系が発見した。星系自体は小さいながら資源豊富な星系として存在した。
ミルファク星系は、航路探査派遣艦隊が見つけたミールワッツ星系の資源に目をつけ、チャールズ・ヘンダーソン中将を司令官としたアガメムノン級航宙戦艦を含む六〇〇隻をミールワッツ…続きを読む