概要
ボロボロな葬儀屋を切り盛りするのは、イケメン店長の深山童子(みやまどうじ)と、店員(?)の千代のおかしなコンビ。
店を訪れる癖のあるお客様への丁寧な接客は忘れずに、御要望にお応え致します。
――何故ですって?決まってるではありませんか?
『お客様は、仏様様ですから』
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!送るとは魂か、それとも想いか
ご縁があり、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。
新興住宅地のなかにポツンと佇む、場違いな一軒の葬儀屋、曼殊沙華。
「お客様は、仏様ですから」
そんな言葉と共に、今日も一人のお客様が来店する所から、物語は始まります。
一話完結型の物語。お客様の「未練」を通じて語られるのは、登場人物達の強い想い。来店するお客様達の想いは、何も特別なことなんかありません。当たり前で、少し上手くいかなくて、でもそれが重なってしまい、いつの間にか手がつけられなくなって……そんな複雑な、でも単純な想いを、主人公達はお手伝いしながら、送ります。それは救いのあるものから、救いのない…続きを読む - ★★★ Excellent!!!葬儀屋さんの道案内
一風変わった葬儀屋と、自然とそこに足を運んでしまうお客さんの物語。
一章完結という短い物語の中に、一人の人生と未練、そして希望が詰め込まれています。
胸のわだかまりというのは、誰にだって出来るもの。
それは時間が解決してくれるかもしれませんし、思いがけないきっかけで解決するかもしれません。
ですが、解決出来る機会を失い、未練となって残り続けることもあるかもしれません。
人によっては、そんな取り返しのつかない状況になってからしか、そのことに気付かないこともあります。
そうならないためにも、落ち着いて自分自身を振り返ることが必要になってきます。
この物語はただの物語ではなく、あなたの胸のわだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読んでいくうちに優しい気持ちになれる良作。
何気なく生活をしていく日々の中で、人と衝突したり気まずくなってしまったり、大切な人のはずなのに傷付けてしまうことは誰にでもあります。
こちらの作品は、自分の今までの人生をゆっくりと振り返ってみようと思わせてくれる作品です。
大切なはずなのに傷付けてしまう友人や恋人、距離が近すぎて衝突してしまう家族、大切にしたいのに互いの気持ちがすれ違ったりゴチャゴチャに入り組んでしまって、ついつい上手くいかなくなってしまう……誰にでもあることだと思います。
今、傍にいてくれる人、家族など、こちらの作品を読めば冷静になって接し方を考えられるようになるかもしれません。
いつか、その日が来た時のため…続きを読む