概要
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- ★★★ Excellent!!!孤独で小さい者たちへ向ける繊細なまなざし
筆者が心を動かされた詩や創作物の紹介を中心に、そこで感じたことや筆者自身の思いが添えられたエッセイです。
目立たないもの、孤独で小さな存在、光の当たらないところ。そんな一隅に繊細なまなざしを向け、柔らかい明かりを灯すような文章。真摯さの中に少しのはにかみを含んだ語り口は心地がよく、すっと胸に入ってきます。と同時に、ひと言で言い表せない感情や深いテーマを読者へ問いかけ考えさせる、静かな力があります。
忙しく過ぎる日常の中で、ふと立ち止まる時間。道端の花に思いを寄せるような、埋もれてしまいそうな何かをそっと掬い上げてくれる作品です。 - ★★★ Excellent!!!詩や小説が好きでも自分に学がなくて読んですごいなと思う文章の言葉たち
僕は統合失調症で四年半入院していましたがA型事業所で、企業さん、お年寄りや保育園や幼稚園、老人ホームにパンを外販に行っています。制作担当ではないのですが雑事に追われる日々です。もう9年パン屋は4年やっています。中々社会に飛び出せず、辛抱強く働いていますが、詩や小説を書いたり取り下げた小説もあります。遊井そわ香さんが書く物には学のない自分には輝く星の様です。詩もこれが本物なのだなと思う日々です。初めて詩の評価をもらった時とても嬉しかったです。今後のご活躍に期待しています。また改めて作品を拝読させていただきたいと思います。有難うございました。
- ★★★ Excellent!!!揺らぐ世。不確かになる自分軸。それを補強するべく心持ちが此処にある。
西行、大伴家持、黒田三郎、レイ・ブラッドベリ、吉行理恵。
以上の詩人(作家)には或る共通項があります。
それは何かって?
「後世に残る文章を書いた」ってこと。
もちろん正解。
では、その文章が生まれた背景に共通するものは何?
私の解答は「動かせない孤独」です。
孤独が詩人の心に張り付き、その孤独に手を焼くと云うよりは、孤独に寄り添い孤独を愛した背景が、行間に浮き沈みするのです。
遊井そわ香さまもまた孤独の系譜に存在を刻む創作者。
孤独の楽しさ、孤独の強さを知っている文學者です。
作者さま曰く、数秘学では孤独を「内なる創造性」「自分の内面を見つめ、魂の声を聞く」行為。
孤独を愛する人の推薦す…続きを読む