第2話 大和言葉、心恋
大和言葉が好きです。特にお気に入りの言葉が『心恋』
昔。表に出ているものを「おもて」
目に見えない隠れている心を「うら」と言っていました。
表に出てきていない、まだハッキリとしていない淡い恋心。それが
大伴家持の歌。
『わが背子は 玉にもがもな ほととぎす 声にあへ貫き 手に巻きて行かむ』
(あなたが五月の玉であれば良いのになぁ。ほととぎすの声と一緒に糸に通して、手に巻いて行きたいものだ)
都に旅立つ大伴家持への返歌。大伴池主の歌。
『心恋し わが背の君は なでしこが花にもがもな 朝な朝な見む』
(心から慕わしいあなた様が、なでしこの花でしたらいいのに。そうしたら毎朝毎朝見られるのに)
口に出さない想い。心に秘めたる恋心。
なでしこの花を見て、互いを想う……素敵ですね。
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