概要
塔のてっぺんで眠っていたのは、とても美しい──王子でした。
「呪われ茨に覆われた城のてっぺんには、美しい姫が眠っている」。
とある森の奥深くには、そんな言い伝えの残る城があった。“眠りの城”と呼ばれるこの場所へ宝目当てに訪れた女盗賊キリルは、ひょんなことから魔法の茨を解いてしまい、城の中へ導かれる。ところが、眠りの呪いの発端だという紬車のある部屋で眠っていたのは、世にも美しい“王子”であった。
うっかりキスで目覚めさせてしまったキリルに、王子ベルフォートは「ここから逃がしてほしい」と頼み込む。褒美を貰うことを条件に、キリルは用心棒としてベルと行動を共にすることを決めるが、どうやらキリルにも秘密があるようで……。
ベルの持つ〈茨の魔法〉、何者かに呪いをかけられたベルの父王、十三人の魔女たち、死なない先代賢者とその後継者、そして“鉄の国”と名高い大国の
とある森の奥深くには、そんな言い伝えの残る城があった。“眠りの城”と呼ばれるこの場所へ宝目当てに訪れた女盗賊キリルは、ひょんなことから魔法の茨を解いてしまい、城の中へ導かれる。ところが、眠りの呪いの発端だという紬車のある部屋で眠っていたのは、世にも美しい“王子”であった。
うっかりキスで目覚めさせてしまったキリルに、王子ベルフォートは「ここから逃がしてほしい」と頼み込む。褒美を貰うことを条件に、キリルは用心棒としてベルと行動を共にすることを決めるが、どうやらキリルにも秘密があるようで……。
ベルの持つ〈茨の魔法〉、何者かに呪いをかけられたベルの父王、十三人の魔女たち、死なない先代賢者とその後継者、そして“鉄の国”と名高い大国の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お宝のついでに拾わざるを得なくなったもの
その出会いが偶然か必然だったのかは、お話を読み進めるうちにわかります
会話はテンポだけに留まらず、軽妙に見えてしっかりキャラクターの性格を押し出してくれます
また、次はこれ、次はこっちと、行き先や目的が明示されているので、文字数がちょっと多いなと思っても、読み手が迷子になることがありません
世界観は壮大です
けれど土台は固まっています
作中で「ん？」と思ったことは、パズルの1ピースになっている可能性が高く、お話の結末と併せて一つのパズルが完成する感覚はたまりません
あー！ これ！！ そういうことか！！（そして納得）
そんな感じです。そんな感じでした！！ - ★★★ Excellent!!!かっこいい女盗賊はお好きですか？
いばら姫ならぬ王子と豪傑な女盗賊の旅路！
まだまだ物語は途中ですが、テンポがよく、読みやすく、何よりもとっても面白いです。
続きが気になっているところですが、もっと多くの方の目に触れてほしいと思ってレビューを書くことにしました。
城と共に眠りについていた王子様を目覚めさせたのは、
訳あり女盗賊の「ミラクルハプニングキス」（本文まま）でした……。
この女盗賊が、とにかく強い！ 豪快！ かっこいい！
そして王子様はしたたか。交渉上手。そして好奇心が旺盛。
『剛』の強さを持つ女盗賊と『柔』の強さを持つ王子様。
それぞれが秘密を持ちつつ、旅をして行くにつれて、
世界の理も明らかになっていくよう…続きを読む