「まったく理解できない」

 私はあまりの豪華絢爛さに驚愕していた。あるいは眩暈がしているような気さえした。

 私が猫目石によって呼び出されたのはとある高級ホテル内の、これまた高級なレストランだった。戦争で東京に残った唯一の高級ホテルで、そのレストランはミシュランから三ツ星をもらうほどの店であったということを、私は事件がすっかり終わった後に猫目石に聞かされた。

 フロア担当の人間(こういった店は入ったことがないから何と呼んで良いのか分からない)に名前を呼ばれ、私はいっそう緊張した声色で返事をした。


「猫目石様からお話は伺っております、どうぞこちらへ」


 そう言って通されたのは夜景の見える窓際の席だった。おそらくこの店で一番良い席だ。そこからは復興途中の東京が一望できる。ぽかんと空いた暗闇は、きっと折れて崩れた電波塔の跡地であろう。いっそう明るい方角は、きっと経済特区の秋葉原であろう。そんなことをぼんやりと考えていると、さらに後ろから声をかけられて私はびくりと身体を震わせた。


「君、いくら何でもその格好はないだろう」


 そこには呆れ果てたような表情の猫目石が立っていた。否、それが本当に猫目石だったのか、私には今でも信じられない。いつもの彼女はといえばだらしない格好ばかりしているし、たまに服装を整えたかと思えば着るのは男性用の学生服や軍服ばかりなのだ。しかしその時ばかりは違った。黒を基調としたイブニングドレスを身にまとっている、いわゆるフォーマルな格好だが、私にはそれが信じられないほど眩しいものを見せられている気分だった。これはマズイ。一種の麻薬のようなものである。つまり何が言いたいのかというと、その晩の猫目石芽衣子は私がこれまでに見てきた女性の中で一番美しい人物だった。

 しかしそれにしても本当にマズイのはその時の私の格好である。明らかに正装を求められているその場面で、私は完全に普段着であった。パーカーを着ていた。場違いだし、ドレスコードに反している。店を追い出されても文句は言えまい。


「こんな素敵な店でのディナーだとは聞かされていなかったからね」

「それじゃあ何だと思っていたのかね」

「てっきり事件に関することかと。君があんな風に突然呼び出すってことは、よほどのピンチか、あるいは考えをまとめたい時だろう?」


 私がそう返すと、何が面白いのか、猫目石は小さく笑った。格好も相まってまったく上品な笑いに見えてならなかった。

 猫目石は従業員によって引かれた椅子に座り、私はその向かい側に座ろうとしたのが、彼女によってそれは制止された。代わりに指定されたのは彼女の隣の席で、その時私はようやく彼女の目的が私とディナーをすることではないということを確信することができた。


「向かい側ではなく隣に座らせられるってことは、どうやら私はやはりビジネスパートナーとして呼ばれたらしいね」

「名推理だね」


 今更驚くことでもあるまい。やはり彼女は猫目石芽衣子なのだ。の猫目石芽衣子なのだ。今度はこちらが呆れる番だ。まったく彼女に変に期待した私が馬鹿だった。


「気にするな、世の中の人間の大半は馬鹿だ」

「そりゃあ、君から見ればそうだろう」

「怒ったのか? くっく……悪かったよ、今夜は僕の奢りだから許してくれ」

「せめてもう少しまともな服装をしてきたかったよ」

「まともな服なんて持っているのかね」


 持っていなかった。正装なんて、礼式用の軍服くらいしか持っていない。


「まあ、気にしなくて結構。今夜は貸し切りだ」

「貸し切りだと? この店が?」

「馴染みの店だ」


 確かに私は猫目石と出会って日が浅いが、しかし彼女の行動範囲と経歴は計り知れない。とても家賃に困ってルームシェアを探していた人物とは思えなかった。


「この店は特別さ。ツケで食べられる」

「そのツケを払うのは?」

「どこかの誰か。今回の場合は長谷部警察大臣かな」

「というと誘拐事件絡みか?」


 今回の誘拐事件、元をただせば長谷部警察大臣、正確には彼を傀儡にしているという官僚――猫目石の身内からの推薦があったから私たちに話が回ってきたのだ。だからこのディナーはいわば調査の必要経費か。


「何もこんな高級店じゃなくても……」

「最高の相手と対決するんだ。最高のもてなしをしなくちゃいけないだろう」


 金額を見たらきっと目が飛び出るような数字なんだろうな。もっとも大臣となるとそれくらいの額は見慣れたものなのかもしれないけれど。

 そんなことを考えていると私たちの前にグラスが運ばれてきて、そこに食前酒が注がれた。店側の一々の動きに動揺する私に対して、やはり猫目石がこういった店に慣れているというのは本当らしい、彼女はまったく意に介さない様子であった。


「最高の相手っていうのは誘拐犯?」

「そんなところだ」

「警察の応援は?」

「そんなものが必要だと思うのかい?」

「私たちで相手を取り押さえるのはそう難しくはないだろうよ。でも私は今夜のディナーを台無しにしたくはない」

「君からすれば一生縁のないような店だからね、気持ちは分からなくはないが」

「本気で気持ちを分かってる?」

「まさか。とはいえ、やはり応援は必要ないんだよ。今回の犯人は何も抵抗するつもりはないのだから。そうでしょう?」


 そう言って猫目石が大きく振り返る。私も身を捻って彼女と同じ方向を見た。

 そこにあったのは絶世の美女だった。

 さきほど私は猫目石を過去に見てきた女性の中で一番美しいと言ったが、しかしその美女と比べれば、甲乙はつけがたいが、少なくとも一、二を争うレベルだというのは明らかであった。美女は、よく見ればまだ悪戯めかした幼さが垣間見える少女だった。だから正しい表現としては絶世の美少女とでも言うべきか。化粧のせいでやや大人びて見えるが、五年後十年後が楽しみな人物である。

薄い青のドレスを身にまとった少女はにこりと微笑むと、我々の横を抜け、対面の席に腰かけた。


「あのメールを送ってくださったのはあなたかしら」

「完璧な解答だっただろう?」

「確かあなた、猫目石さんとおっしゃったかしら。一体いつから気付いていたの?」


 その声にはどこかで聞き覚えがあった。しかしどこで聞いたのかは思い出せない。だがこの口ぶりからすると今回の事件に関わっているのは間違いがなさそうだ。


「使用人連中の話を聞き、部屋を見た時には察しがついていた。確信を持ったのは誘拐犯から身代金を要求する連絡がきた時だ。一億二千百七万、これが確たる証拠さ」

「ちょっと待て、猫目石」


 たまらず私は横から口を挟んだ。


「一体何の話をしているんだ。身代金が証拠? そもそもこの目の前の彼女は一体誰だ」

「誘拐犯さ」


 猫目石が言うと、目の前の少女がくすりと笑みを浮かべた。


「あなたとは初めてお話しますね」


 私は自分の名前を言い、猫目石の探偵助手をしているということを伝えた。


「そうなんですね。名探偵の助手ですか、なんて楽しそうなんでしょう。羨ましいですわ」

「それほど良いものではありません。それで、あなたは?」

「ああ、申し遅れました。私の名前は中条京子――誘拐犯にして誘拐被害者でもあります」


 中条製薬令嬢にして飛びぬけた才女――イメージの中の少女と目の前の人物が、完全に一致した瞬間だった。

 いや、しかしそれでは誘拐されていたはずの少女が目の前に存在していることになる。一体どういうことだ?


「中条京子の誘拐事件は、いわゆる狂言誘拐だったのさ。彼女は自室から誘拐されたように見せかけて、実は自らの意思で身を隠していたんだよ」

「何のために」


 私はその問いかけを猫目石ではなく目の前の中条京子氏に向けていた。あれだけの人間に心配をかけ、迷惑をかけ、身代金まで奪って……まさか本当に金目当ての犯行だったのだろうか。


「いいえ、知っての通り、私個人にはお金なんて必要ありませんもの」

「ではどうしてです? 両親を困らせたかったとか?」

「いいえ、私は父も母も尊敬していますわ。もちろん使用人の方々にも感謝しております」

「それじゃあ、金は何のために……?」

「私はあるべきものをあるべき場所へと返しただけです」


 京子氏は「あなたなら分かってくれるでしょう」というような眼差しを猫目石に向けた。猫目石は食前酒を一口、口に含むと、カバンから何枚かの紙切れをテーブルの上に差し出したのだった。見るとそれは会社の経理に関する情報だった。何の会社かは分からないが……。


「中条製薬の経理情報さ」

「中条製薬だって?」

「ちょっと見ただけでは分かりにくいがね、面白い事実が隠されている。これらの資料の中からに当てはまる金額を抜き出して足し合わせると、何と驚き、誘拐犯が要求してきた身代金の額――一億二千百七万円と一致するんだよ」

「そのっていうのは?」


 猫目石はにやりと笑みを浮かべ、つい先ほど置かれたフォークを取ると、勢いよく窓の外へと向けた。


「言っただろう、事件の核はこの街にあると!」


 東京に、事件を解く鍵が?


「猫目石さんの仰る通りですよ。見てください」


 そう言われて私は改めて窓の外の夜景に目を向けた。


「明るいところが秋葉原、暗いところが東京。秋葉原は経済特区と呼ばれていますが、優遇された企業の皺寄せはどこに来るのかご存知ですか?」


 私は首を横に振る。


「東京全体ですよ。秋葉原に与えられるあらゆる経済特権、しかしその反面、特区以外の東京では、他の都道府県に比べて多くの額の税金が課せられているのです。戦争復興の名目でね」

「あなたは父親の仕事を手伝ううちにそのことに気が付いた」

「これは私個人の考えですけれど、復興するのならば秋葉原だけでは成り立たない。東京全体の復興が必要なんです。だから私は、今回ばかりは父と対立し、騙すことを選んだのです」

「それじゃあ、あの一億二千百七万っていう額は」

「はい、父の会社――中条製薬が経済特権で得た額です」


 だから私はそれを都民の皆さまにお返しすることに決めたのです――中条京子氏は、決して犯罪者特有の自分勝手な妄想ではなく、確固たる信念を以ってそう断言した。だから身代金は特定の人物への振り込みではなく、不特定多数の東京都民に配られたのだ。彼女は自らの利益や立場ではなく、街全体を救おうと考えたのである。

 私はまったく感心してならなかった。とてもではないが十代の少女のものとは思えぬ思想だ。そしてそれを実行に移す行動力も称賛に値するするだろう。猫目石がこの件の誘拐犯を最高の相手と評価したのも頷ける。

 猫目石が付け加えた事件のあらましはこうだった。

 トリックは単純至極。京子氏は自室に大きな靴の足跡をいくつもつけ(足跡が綺麗すぎたことから、猫目石はそれが狂言誘拐の偽装工作のためにつけられたものだと看破したらしい)、窓から脱出する。そしてタイマーをセットした音声レコーダーで自身の悲鳴を再生した。脅迫状も、確実に誘拐事件だと思ってもらうための布石の一つだった。


「ちょっと待て、部屋にはレコーダーなんてなかったぞ」

「そこが今回の事件の最大の肝なのさ」


 ここで猫目石はこれまでのにやけ顔をピタリと止めて、至極真剣な視線を京子氏へと向けた。


「中条京子さん、一つだけ、僕のお願いを聞いてはくれませんか?」

「あら、私にタダで何かさせようと言うのかしら」

「このディナーが報酬ということでどうでしょうか。夜景が見えて、おまけに名探偵の名推理まで聞くことができる」


 その冗談が効いたのか、京子氏はクスクスと笑みを浮かべた。そして猫目石の要求を聞いてみようということだろう、話を促すように手をかざしてみせた。


「復讐を止めてください」


 猫目石がピシャリを言い放った言葉――復讐。

 私にはその言葉の持つ意味を、流れを汲み取ることができなかった。京子氏が一体誰に、どうして復讐などするのだろう。


「狂言誘拐、見事でした。あの身代金の受け渡し方ならそうそう足が付かない。受け渡しが最大の弱点という、誘拐犯の決定的な点をカバーするとても素晴らしいアイディアです。そんな格別の知能犯たるあなたに、復讐などという野蛮な犯行動機はまったく似つかわしくはない。僕に失望させないでください」

「……」


 京子氏は何も話さない。俯いている。


「復讐って?」


 私は横の猫目石に問いかけた。


「久我山氏殺害の件だよ」


 猫目石はどこか遠くを見つめている。寂しげな表情にも見えるし、実につまらなそうにも見える。


「殺害の動機は、きっと境遇の違いだったのでしょう」


 そして猫目石は語りだした。今回のもう一つの事件――久我山氏の殺害事件について。


「久我山氏を殺害したのは使用人の横井恵美子氏だ。タイミングから見ても、動機の面でも、間違いない」


 関係者の中で、唯一完全に一人になるタイミングがあった人物だ――猫目石はそう付け加えた。


「横井氏が犯行に及んだのは僕と別れ、久我山氏に話を聞きに行くためのアポイントメントをとりにいった時だ。横井氏は見つけてしまっていたのだよ、誘拐が狂言である完璧な証拠――ボイスレコーダーを」


 本来は京子氏の協力者である久我山氏が回収する予定だった。京子氏はそう付け加えた。


「久我山さんには物心つく前からお世話になっていました。言わば私のもう一人の父親のような方です。今回の計画にも賛成してくれて、本当に素晴らしい方です。それを殺害した横井さんを、私は許すことができません。しかもその動機が私自身だなんて……」


 私は猫目石に説明を求める視線を送った。


「気づかなかったかね、京子氏と横井氏は歳が近いんだ」

「それがどうした?」

「横井氏は、実は中条正臣氏が愛人に産ませた子供だったのだよ」

「何だって?」


 猫目石によると殺人事件の方は犯人は分かっていたが動機が分からなかったらしい。ところが中条製薬を調べているうちに一つの噂に辿り着いた。それが会社の顔である中条正臣氏にはかつて愛人がおり、その人物は正臣氏に捨てられたことがきっかけで自殺したということだった。


「狂言誘拐に気付いた横井氏は実に業腹だっただろうね。全く同じ父親から産まれたというのに、片や狂言誘拐をしても許されるであろう令嬢と、片や早くに親を亡くし、しかもその親を殺したのと同然の人物の元で使用人として働く人生――レコーダーをネタにした強請ゆすりどころか、殺人という狂気に走ったのも理解できなくはないよ」

「本当のところは?」

「まったく理解できない」

「だろうね。私も理解できない」

「珍しく意見が合ったな。だから京子さん、そんな奴に復讐しようだなんて止めていただきたいものです。そして横井さん、あなたもそうですよ」


 再び猫目石が振り返る。私も同じ方を見ると、そこには走ってきたのだろう、横井氏が息を切らして立ちすくんでいた。その右手には鈍く光を放つ物体が握られている。それが殺意の象徴であるものだということは、一目で理解することができた。


「あ、あんたに、一体何が分かる!」


 横井氏が叫んだ。私にはそれが少女の悲痛な悲鳴に聞こえてならなかった。


「そこの女と私を見てみろ! そいつは綺麗なドレスを着て、私は使用人用の作業服だ。どうしてこんなに差が出る……?」


 もはや礼儀正しい使用人の姿はそこになく、狂気に執り付かれた殺人鬼がいるばかりだった。

 横井氏の言葉に応えるように京子氏がすっと立ち上がった。今にも殺し合いが始まりそうな雰囲気に、私はいつでも止めに入れるように椅子を引いて身構えた。


「横井さん、ところがあなたの考えはまったくの誤解なのですよ」


 そう告げたのは猫目石だ。名探偵の、猫目石芽衣子だった。ひどく冷静な声色で。


「あなたは自分を中条正臣氏の娘だと思い込んでいるようですが、それは違います。噂は根も葉もないものです」

「違わないわよ! あの男は母さんを捨てたんだ! だからその罪悪感から、私を使用人として雇った。そうでしょう!」


 猫目石は静かに首を横に振った。


「正臣氏があなたを雇ったのはある人物から推薦があったからです」

「推薦……?」

「亡くなった久我山氏ですよ」

「え……?」

「僕はあの館を出た後、久我山氏の経歴についても調べました。資料によると彼はおよそ二十年前まで別のお屋敷で使用人をしていたそうです。それは中条家の遠縁にあたる家です」

「……」


 横井氏は静かに猫目石の言葉に耳を傾けている。


「彼はそこで一人の女性と恋に落ちます。相手はそのお屋敷の令嬢です。年齢も、身分も差がある、叶わぬ恋です。結ばれるわけがない。関係がバレるのも時間の問題でした。令嬢に手を出すなど言語道断、彼は家を追い出されました。そしてそれを中条正臣氏が拾ったのです。以降彼は中条家に誠心誠意尽くすことになります。そして時を同じくして、その令嬢にも子供が生まれました。名前は恵美子――そう、あなたのことですよ、横井恵美子さん」

「そんな、馬鹿な……嘘だ!」

「嘘ではありませんよ。横井さん、あなたは久我山氏を殺害したあと、どうして部屋に戻ろうと思ったのです?」

「そ、それは、レコーダーを部屋に忘れてしまって……」

「そう! さしものあなたも気が動転してしまった。ところがその後、もっと驚いたでしょうね。何せ死人しかいないはずの部屋に鍵がかけられていたのだから!」


 確かに、久我山さんの遺体が発見された時、部屋は密室だった。一体、誰がどうやって鍵をかけたというのだろう。


「その答えは実に簡単だよ。鍵をかけたのは久我山氏自身さ」

「そんな馬鹿な」


 今度は私がそう返していた。ナイフで刺されれば一秒でも早く助けが欲しいと思うものだ。それがどうして部屋に戻って、それも自分から鍵をかけるというのだろう。


「検視をしたのは君だろう? ナイフで刺されたぐらいじゃあ、死ぬとしても数分は意識があるものだ。だが彼は助けを呼ばなかった。犯人の手がかりも残さなかった。それはなぜか。犯人を庇いたかったからさ!」


 密室を作ればすぐに犯人が断定されることはない。うまくすれば迷宮入りすることもあり得る。久我山氏は親として娘を守りたかったのではないか。そして鍵をかけるという目的を達することができたから、あの遺体の表情は穏やかだったのではないだろうか。

 その思いは、どうやらようやく横井氏にも伝わったようだった。


「そんな……でも……私、殺しちゃったじゃない……」


 きっと今頃、彼女の心の中には久我山氏との思い出が浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返しているに違いない。そしてその思い出の大半は、父と娘のような記憶なのではないだろうか。


「お父さん……」


 横井氏は肩を震わせ、その頬を一筋の涙が伝った。凶器は既に彼女の手から滑り落ちていた。

 やがて猫目石からの連絡で駆け付けた犬吠埼氏と猪俣氏が横井氏を逮捕し、京子氏の狂言誘拐はあやふやになって、事件は一応の幕を下ろしたのであった。

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