ex03-01「筆致企画にかかるあれこれ」
みなさんこんばんは。よく「夜行性か?」と訊かれる薮坂です。
ある意味正解なんですが、もちろん昼間も活動していますよ。陽の光は苦手ですけどね!(中身は闇です)
なんか「物語を書く」って活動はどうしてか日が沈んでからが多い印象なんですよねー、自分の中では。休みの日も昼間帯はガッツリ書いた記憶がなく(そもそも休みの日の方が忙しい説さえある)、私の執筆活動のメインは仕事を終えた平日の日没後が多いイメージです。
みなさんはどうですか? 調子のいい「ゾーン」みたいな時間帯ってあります?
昔はほんと0時まわってからの深夜帯がゾーンだったんですが、もう仕事以外では起きられないっすね……笑
さてさて。現在開催されております、ゆあんさんの筆致企画「筆致は物語を超えるか【春にさよなら】編」について。
これは大人気企画で、私のカクヨム活動でも大変お世話になっている企画です。と言うのも、現在お付き合い頂いている方々の多くはこの企画でお知り合いになれたのです。
この企画も第七期目を迎えております。ちなみに過去のタイトルを挙げると、
第一期「明日の黒板」
第二期「海が太陽のきらり」
第三期「葉桜の君に」
第四期「雪を溶く熱」
第五期「空に走る」
第六期「初夏色ブルーノート」
第七期「春にさよなら」←New!
となっています。どれも懐かしいですねー。もちろん全部自信作ですけど(すいません調子乗りました)、どの作品も頭を抱えながら必死に、そして楽しんで書いた思い出がありますね。
この企画について改めて説明するとですね、ゆあんさん(企画主様)が提示されるタイトルとプロットに従って物語を書き、参加者同士で作品を読み合い、「筆致とは何か?」という深淵なる謎に迫る企画です。
そもそも「筆致」とは? という話なのですが、辞書を引くとですね、
ひっ‐ち【筆致】
〘名〙 (「致」はおもむきの意) 絵や文字などの筆づかいのおもむき。また、文章の書きぶり。筆つき。
という感じで、要は「その文章から受ける印象」みたいなものなのかなぁと思います。
この筆致はまさに、その作品の色を表すようなもので、カリッとした硬派な印象を受ける筆致や、柔らかく優しい印象を受ける筆致、おどろおどろしい怖さを感じる筆致や、キレのいいインテリジェンスを感じる筆致など、十人十色、多種多様です。
もちろんこの筆致を使い分ける凄腕の方もいらっしゃって、筆致=作者のカラー、とは言い切れないのが面白いところですよね。言わばその作者さんがその時着ている服みたいなものかも知れませんね。
もちろんその「服」をたくさん持っていると表現の幅が広がりますが、一張羅一本で書かれてる職人みたいな作者さんもいて、筆致って面白いなぁと改めて思う次第であります。
さて私の筆致はというと、まぁ自分ではよくわならないというのが正直なところですねー。
仕事柄文章を書くことが多いのですけど、普段は麺の硬さで言うとハリガネ、いや粉落としくらいガッチガチに硬い文章を書いています。筆致もへったくれもありません。
機会があればこの「粉落とし文章」をアップしてみようとも思ったんですが、物語でもないし需要あんのかなぁ? と思う次第でありまして。もし読んでみたい! という怖いもの知らずの方がいれば連絡くださいねー(書くとは言ってない)。
で、続きですが。それなら自分の物語の筆致も硬いのかって話ですけど、アホみたいにしょーもない話や読者ドン引き変態話、コント台本からガチホラー、果ては(作者には無理のある)青春に振り切った話など、自分では割と幅があると思ってます。どうですかね?
まぁ細かいこと言うとジャンルと筆致は違うものなので、筆致だけに関して言うとそんなに幅はないのかもしれません。むしろ極狭かもしれませんよね。同じ表現マジ多いし。
結局筆致ってのは自分ではわかりにくいと思うんです。だからこそこの企画はありがたく、読者様からの意見を拝聴できる貴重な機会なのですよ。
自分では青春の筆致! とか思っててもコレ変態話の筆致やんけ……となってる可能性もあるので、とりあえずはその話に似合った、まぁ服で言うとTPOわきまえようぜ、海パンで小洒落たレストランはちょっとな、って話なのかもしれませんねー。
さて前置きが長くなりましたが、筆致企画はこの「筆致」にフォーカスを当てた企画です。上にも書きましたけど、同じタイトル同じプロットで、たくさんの作者さんが思い思いの物語を書く企画となります。
どんな物語でどんな筆致なのか? 参加作を読んでみた私の感想を列挙していきますね。筆致の硬軟やイメージについては完全に私の感想です。そこに優劣はありません! 作品を世に出す、この時点でもう素晴らしいんですよ!
気になった方はぜひその作品を読みにいってみて下さい! すごい作品が揃ってますよ!
出来るだけネタバレしませんが、ネタバレ嫌いな方はご注意を!
ちなみに今回のプロットはこんな感じです。
■ストーリー
海外へ行くことが決まったナツは、幼馴染のハルを思い出す。
身長を比べあった桜の木に赴くと、あの日刻んだ痕が残っていた。
二つ並ぶようなそれは、あるところを境に一方だけが刻み続けられている。
ナツは自分の背丈を刻むと、その場を後にした。
夏が始まろうとしていた。
では、次ページから紹介していきますねー。
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