m22「夏が終わるよ」


 なーつのおーわーりぃぃ

 なーつのおーわーりぃぃには

 ただあなたに会いたくなーるの

 いつかとおなじー

 かぜふーきぬけーるからぁぁ




 というワケで乗っけから気持ちよく歌ってしまった薮坂ですこんばんは。

 いやー、気が付けばまさかの8月31日。夏が終わりますねー。まだ夏の残存兵力感は否めませんが、はよ涼しくなれやと願う今日この頃であります。


 いやしかし、時が経つのはほんと早いっすね。年々加速度的に早くなってる気がしますが、これは「ジャネーの法則」と言って、年々早くなってる気がするんじゃあなくて本当に早く感じているんですよね。


 例えば、10歳の女の子の1年と、30歳の男の1年を比べてみましょう。

 10歳の女の子にとって1年は人生の10分の1となります。しかし30歳の男の1年は人生の30分の1。

 ということは、10歳の女の子の1日は30歳の男の3日に相当するワケで、つまり男の体感では女の子より3倍早く時間が流れてる計算になるんですよねー。


 まぁとにかく。時間は有効に使おうぜ! あと幼女最強! ということです。つまりしょーもない諍いに身を投じている場合じゃあないってことです。人間、いつ死ぬかわかりません。明日かも知れないと思うと、クソみたいなトラブルに巻き込まれるだけ無駄ってことですよねー。まぁ、だからって死は全力で回避しますけどね!



 そんなワケで、やっと嫌いな夏が終わったのでその振り返りでもしたいと思います。最近このエッセイも動かしてなかったので。と言っても大きなイベントはひとつ……いやふたつだけだったのですけどね。


 さて、イベントその1! これは本当に楽しいイベントでした。カクヨムでお世話になりまくっている、蜜柑組の組長こと蜜柑桜さんと7月に神戸でお食事させていただきました。

 蜜柑さんのエッセイにも書かれてますが、本当に楽しいお食事会でしたねー。私、リアルではコミュ強を自称しているんですが、ネットではかなりのコミュ障でして。そう言うワケで、ネットで知り合った方と実際にお会いしたのは初めてでした。


 もう緊張するのなんのって! 蜜柑さんとお会いした時に、「凶悪犯と間違われて110番されたらどうしよう?」とか、周囲の人に「あれって絶対略取か監禁だよなとか思われたらどうしよう?」とわりと本気で心配してました。

 蜜柑さんはお優しいので庇ってくれてますが、私の目つきはそりゃあ凶悪です。メデューサとのガンの飛ばし合いでも余裕で勝てるくらいです。

 名前は伏せますが、私の勤務地はゴッサムシティ並みの治安なんですよ。そんなところで長年働いてると、そりゃあ凶悪にもなりますって。


 しかしそんな凶悪な私にも、慈愛の眼差しでお話してくれた蜜柑さん。ネット上でもお優しい雰囲気の方なのですが、リアルでもそのままのお優しさ! マジ天使!

 食事もそっちのけでいろんな創作にまつわるお話をしたのですが、至福の時でした!


 私、結構多趣味な男なのですが、小説を書くという趣味だけ、リアルの知り合いが一人もいないんですよ。ですので初めて同じ趣味を持つ方と実際にお話しができて、「小説を書き続けてきてよかった!」と心から思いました。

 お話の内容は、これまた蜜柑さんのエッセイに詳しく書かれてますが、主にカクヨムの仲間たちとその作品についてでした。いい仲間に恵まれたなぁと本当に思います。


 最近面白いなぁと思うのは、「この人の小説、素敵! めちゃくちゃ面白い!」と思ってる作者の方がオススメしてる小説は、実際に読んでみるとすごく面白いし、そしてその作者さんもやっぱり素敵なんですよね。

 「面白いと思う物語を共有できる」というのは、とても仲良くなれる可能性があるってことだと思うんです。

 今まで触れてきた作品だったり、生き方だったり、大事にしてるものが似てるからかな、なんて思ったりしてます。

 つまり何がいいたいのかと言うと。みなさん、いつもありがとうございます! ということです。


 そして蜜柑さん、ここに書くのが遅くなっちゃったんですけど、お誘い頂きありがとうございました! 次は私が関東に行く時、よろしくおねがいしまーす!






 というワケで、イベントひとつめは最高にいい思い出となったお食事会。これで10年は飲まず食わずで戦えるぜ! ってくらい楽しい思い出となりましたー。


 さてしかし。人生とはよくできたもので、山があれば谷があるというなかなかに厳しい仕様となっています。というワケで夏のイベントふたつめは、近年稀に見る辛い体験です。


 勝手に変態のソウルメイトと思ってる、ゆうすけさんにリクエストしていただいた「真夏・変態・泣ける話」というワードをテーマに書いた「夏が終わるまでにしたい10のこと」というラブコメを書き上げたというお話。これがね、本当につらかった……。


 これは約4万字くらいの中編です。と言ってもほぼしょーもない下ネタ全開の会話劇であんまり中身はないんですが、これでもかってくらいに下ネタをつぎ込んでるので、読む人を選びまくる尖った話になってます。薮坂の黒き「ゲスノート」にストックしてた下ネタが余すところなく使われてるので、しょーもない話が好きな人にはオススメです!笑


 もうね、本当に辛くて書いてるこっちが泣けてきましたよ。これ、最初は全然違う話だったんです。それを4万字くらい書いて、もうだめだ全然泣けねぇよコレってなって新たにイチから書いたので、「真夏・変態・泣ける話」に関しては約8万字も書いたってことになりますねー。


 「なつ10てん」で変態役は「立夏りっか」という女の子だったんですけど、初期バージョン「変態の死神、真夏の夜に踊る」の変態役は「鈴木」という男でした(全国の鈴木さんごめんなさい)。でもこの鈴木、本当に特殊な変態すぎて書いてるこっちが泣きそうになってきて、あえなくボツにしました。


 いやぁ、本当に辛い体験でしたね。もう髪の毛抜けまくって、でもこの「変態の死神」が自分でも面白いと思えなくて、「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ってなって、もうだめだ髪の毛全剃りして出家するしかねぇ! ってなった時に降りてきたのが「なつ10」のアウトラインでした。

 で、4万字を全て捨てて第一話と第二話だけ勢いで書いて、自分にプレッシャ与えるために久しぶりに連載スタイルで続きを書いたんですけど、これもまたキツかった。「もう連載スタイルでは書かない」って何度も言ってる気がしますが、次こそは絶対にしません。笑


 でもまぁ、終わってみれば「なつ10」は自分でもヒロインがとても良く書けたと思ってて、ある意味思い入れのある作品となりました。ゆうすけさん、本当にありがとうございます。

 ちなみにヒロインの立夏は、私が好きだと思える要素を全て兼ね備えている女の子です。もちろん変態さも込みでな!笑



 そんなワケで、この夏忘れられない体験がふたつもあって、なかなか充実した夏となりました。夏は本当に嫌いなんですけど、終わってみれば何故かいつも夏は充実してるんですよね。懐かしの「アフィシオン」とか、去年の羽間さんとのリレー小説「love letters」とか。ノベルゲーム「キミの瞳に映る夏」の製作に参加したのも夏でした。


 だからきっとまた、こんな夏が来るのを願ってしまうんでしょうねー。もういっそ、夏好きと名乗ろうかしら。笑



 さて、そんなワケで。目の前に秋を見据えた8月31日、これからの目標は、今夏、羽間さんとリレーしている小説「雲を作る工場」を書き上げることです!


 毎年恒例のイベント(になればいいな!)と思ってる羽間さんとのリレー小説なのですけど、羽間さんの書くパートがもう優しすぎて優しすぎて、結果私の書くパートが変態っぽく見えてくるんじゃあないかと一抹の不安を感じますが、とてもいい作品になると思いますので、是非ともみなさん、羽間さんのパートの応援、よろしくお願いします!

 私のパートは「おい変態隠し切れてねぇぞ」くらいのツッコミを入れてくれるとありがたいです。


 そんなこんなで、推敲もロクにしない走り書きをしてしまいましたが、みなさん残暑にはお気をつけてくださいね。次はちゃんと推敲してエッセイを書こうと思います。

 それではまた。夜にお会いしましょう。




 2022年 夏の終わりに


 薮坂




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