透先輩、小説見せてください

高校一年の僕、代々木透（とおる）はどうも、幼馴染の妹、恵比寿みゆりに嫌われているらしい。

「遅いです」
「透先輩はお兄ちゃんをバカにしてるんですか？」
「それ、わたしのこと、バカにしてます？」

と言った感じで色々と言われながらも、「別に、嫌いじゃありません」とも言うので、本心がわからない。

そんな中、趣味がないことに対して、意地になり、とっさに趣味は小説を書くことで今は書き途中というウソを話したら、

「でしたら、書き上がったら、読ませてください」

と真剣そうな表情で反応を示したみゆり。

一方でウソをついたものの、白状すれば、さらに嫌われるかもしれない。
考えた僕はこれを機に小説を書いてみようと思い立つ。
けど、すぐには何もできず。。。

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