概要
錬金術師の作業風景
谷間の街の一角に、一つ目不死鳥の紋章を掲げた小さな錬金素材店がある。店主は優秀だが、下級術師の免許しか持たぬ男。弟子に、翼に奇形を持つ有翼人種の少年が一人。店主の創りだす不思議な錬成品と、その手際。店にまつわる人々と、品物に宿る魔法の作用について。(一話完結、連作形式)
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!訳あり錬金術師と翼を持つ少年の錬金術をめぐる非日常な日常。
錬金術師と聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?
いろいろな素材を集めて不思議なものを創り出す。そんな淡いイメージはありつつも、その作業風景や日常は想像しにくかったりもするのではないでしょうか。
この物語では、ちょっと訳ありな錬金術師テュエンと、翼を持つ少年レムファクタが出会うさまざまな人々や事件を、錬金術というその不可思議な技を中心に据え、真っ向から描いています。
この物語の素晴らしいところは、その不可思議な技や世界観がごく自然に生活の一部として描かれていて、店を訪れた客が身につけていたメダリオンに触れ、この世界には錬金術を学ぶ大学があることが伝わってきたり、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!錬金術師のぎゅうぎゅうな棚から、良質な世界観の香り漂う作品。
企画で「背景描写に力の籠った作品が見てみたい」と募集したところ、ご参加して頂いた縁で拝見し、まだ「第1話 風信鳥」を読み終わったばかりなのですが……
表から裏まで創られていそうな世界と、文学小説的な整った文章、細かな人物描写、煌びやかな練術師が扱う素材の数々……ページを開き「おっ」と思って読み進め、終わった瞬間に「これぞファンタジーの錬金術やー!」と某グルメな発言が飛び出しそうになりました(笑)
ストーリーは錬金術師のテュエンと、背中に翼の生えた有翼人種レムファクタ(通称:レム)が有名なリュート弾きから依頼をされる所から始まります。
「奇跡に近い事を起こさなければならない依頼」に、相手を思…続きを読む