5.アルナーダの秘密の処方

 小走りの弟子の靴底が、石畳の街路に張った水溜まりの氷を踏み割った。白い息を吐きながら、テュエンはレムファクタと一緒に上の街にある工房〈ミモザの花束〉を訪った。

 時刻は薄明。晴れた空は星を失くして白んできたが、〈哲人通り〉の街並みはまだ目覚めの前の静寂に満たされている。暖かい羊毛布に潜っている人々の夢を破らぬように、テュエンがほとほと静かに扉を叩くと、待ち構えていたらしいエルネストが勢いよく戸を開けた。

「エルネスト師、おはようございます」

「おはようございます――あのう、テュエン師、誰か人に見られたりは……」

「ご心配なく。途中ですれ違ったのは野良猫くらいのものですよ」

 目深にかぶっていた頭巾を下ろして、テュエンは弟子に続いて屋内へ入った。エルネストが、レムファクタからいくらかの錬成道具の入った袋を預かったあと、作業場へ赴きかけた足を躊躇いがちに止めた。

 振り向いた顔は可哀想に、昨晩一睡もできなかったらしい。落ちくぼみ、真っ赤に充血した両目の下へ、黒々した隈を染みつかせた形相でぼそぼそ訴えた。

「今晩――もう今晩ですよ、テュエン師。箱を開けられなかったら、私は、私は……」

「錬成素材は届きましたか?」

「は、はい。昨晩遅くにやっと、渉猟組合から」

「では、とにかくやってみましょう。作業場をお借りします」

「頼みます。どうか、よろしく……」

 悄然と頷き、エルネストは幽鬼のごとく工房奥へ二人を案内した。

 結局、テュエンの予想どおりに箱の解錠は困難だった。講学館で依頼を正式に承諾したあと、テュエンは自店で高度な錬成品である〈七つの金属の水錠〉を作った。上級術師の監督付きという建前があってできたことだが、案の定、錬成した〈鍵〉では箱は開かなかった。

 一方、エルネストはテュエンに言われて、箱が開かなかった場合に本家に渡す代わりの香水を用意していた。三年前に流行した薫りとほぼ同じということで、エルネスト本人は不安げだったがこれで万一には備えられた。それから彼はレムファクタの手を借りて、自分の工房で曾祖母アルナーダの研究資料(という名の古い紙束の山)を必死に漁った。

 弟子の元気な報告によれば、二人は屋根裏の埃と黴臭さに咳き込みながら、ついにエルフ語の単語を書き付けた紙綴りを発見したのだという。けれども翻訳で明らかになったのは、これも予想どおり、暗号化された四行詩節スタンザだった。

 昔の錬金術師には珍しくないことである。現在でも、独自の処方を研究する術師には自分だけの暗号を用いて研究を記録する者もいる。次の水錠を作りかけていたテュエンは、そこでレムファクタとエルネストの報告を受けて、解錠への可能性のより高い暗号解読に取りかかったのだ。

「これとよく似た詩を知っています。あちこち改変されていますが、『不滅の香り』という歌曲の歌詞です。曾祖母の時代に一世を風靡した、帝都の作曲家の古典作品ですよ」

 すぐ指摘したのは貴族ご用達の調香師でもあるエルネストだった。そこはさすがに華やかな上流文化に通じている人物だ。

 調べたところ、エルフ語の詩は硝子箱の四側面に一段落ずつ仕込まれていた。後半の二段落が〈鍵〉の処方と思われたが、全文はこうだ――



太陽の薔薇、ミュセルリの銀の血が

その香り高い精髄を、ひとしずく、ひとしずく

白鑞はくろうや、黒曜や、星光の瓶に満たしたとき

焼けつく輝夜かぐやの砂の上に、そのすべてを降り注ぐことができる


川が、海が、冬霧が、おしよせても無駄なこと

花の香りを閉じ込めた澄んだ聖域をおかせはしない

たとえ月玻璃つきはりこぼたれても、神々しき香りは消えず

幸福の名残りはなお仄かな熱を留めるのだ


彼女を愛した深紅の傷口が、私の心臓に狼牙の痕と残っても

おお、天上の甘露よ、水仙香と柳骨の嘆き、そこからきよく流れ落ちる

恋よ、私を彼女に白熱させた

言葉に尽くせぬ愛よ


この想いに神の赦しあれ、そして我が痛みの救われんことを!

清められ、二度繰り返す薄明を超えて

天使の爪欠く永き時までも

私の心は不滅の香りに満たされている



「エルネスト師。改変前の、引用元の詩はご存じですか?」

「ええと、どこかに歌詞付きの楽譜が……。香水作りの参考にと、そういう資料を集める習慣がありまして」

 ほどなくしてエルネストは書棚から楽譜を探し出してきた。黒インクの音符の踊るそれを広げて、三人は翻訳した暗号詩と読み比べた。

「師匠、なんだか意味がわかんないなぁと思ったのは、これ、物の名前が違うからですね。銀の血とか輝夜とか」

「そうだね。おそらくそれが必要とされる素材なんだろう。ミュセルリの銀の血はミュセルリの花蜜のことかな。あれは冬、寒くなると鈍い銀色に凍るから。それに精髄を一滴ずつとか、焼けつく砂の上というくだりは、錬成手順の説明のようにも思えるね」

「しかしテュエン師、星光の瓶やら輝夜の砂やらは何なのでしょう? 錬成素材として、聞いた覚えのないようなものばかりです……」

「アルナーダ師独自の象徴記号シンボルではないでしょうか。これは別の資料が必要なようだ」

 かくして今度は三人がかりで工房の屋根裏を探した結果、分厚い本の細工に隠されていた彼女の革張り手帳が見つかった。そこにはアルナーダが暗号に用いたすべての象徴記号と、実在する錬成素材の対照表があり、レシピに必要な素材名を知ることができた。

 ただし、ここまでの作業で丸三日を要している。素材を手配するのにも更に日がかかり、ようやく錬成までこぎつけたのは、エルネストの運命の締切日である今日になった次第だった。

 テュエンが詩を精読したところ、アルナーダの水錠のレシピは〈王と王妃の水錠〉の派生である線が濃厚だった。その錬成法を踏まえれば製作できそうに思えたものの、必要素材の数種類には、多少の懸念と不可解な謎も残されていた。

 ――上級素材はエルネスト師に手配してもらえたけれど、手に入らなかった素材や使用意図が不明な素材は、様子を見て調整するしかないだろうな……。

 錬成初回は失敗する前提で、昼までに三度は挑戦したい。

 計算しながらエルネストの作業室へ入ったテュエンは、ちょっと瞠目して足を止めた。

「うわあ、広い錬成室ですね! すごいやエルネストさん。おれ、あんなにでっかい錬金炉アタノールも硝子フラスコも初めて見ますよ!」

 レムファクタがはしゃぐのも頷ける。テュエンも感心して部屋を見渡した。

 学府の学匠の研究室と遜色ない設備である。この工房の借用は上級素材を使用する事情と、アルナーダの資料が更に必要になった場合に備えてのことだったが、

 ――久しぶりに、こんな施設で錬成ができるとは……。

 テュエンはわずかに嬉しかった。一方でエルネストは恥じるように顔を俯けている。

「私には過ぎたる設備です。これらも本家が揃えてきたものなのですよ」

「良すぎて悪いことはないでしょう。あちらの巨大な冷却器は人造生命ホムンクルスも創れそうだ」

 そもそも初めて工房〈ミモザの花束ミモザ・ブーケ〉を訪れた日も、テュエンは感心したものだった。

 エルネストの店は香水店らしく綺麗で華やかで、白大理石を基調とした室内に、ひとつの曇りもない硝子棚が澄んだ反射を煌めかせていた。そこには洒落た装飾を凝らした小瓶が適度な数、上品に並べられ、室内の香りといったらまさに晴れの日の花束に囲まれているようだった。店名に偽りなし。商品のみならず、店全体に主人の細やかな気配りが感じられる店だったのだ。

 錬成室のほうもきちんと整えられている。己の散らかった作業場とは雲泥の差だとテュエンは内心苦笑した。エルネストは、錬金炉を使うのは香料の精油を作るときくらいで、あとはもっぱら窓際の小机にむかって様々な香りの組み合わせを試しているのだと言った。

 懺悔するかのような顔つきだったが、何を卑下する必要があるのか。テュエンは笑って励ました。薄幸そうな上級術師は、心がすっかり参ってしまっている。だが本来なら、人々に喜ばれる仕事をする立派な職人なのだろう。

「時間が惜しいですから、さっそく取りかかるとしましょう」

 気を取り直してテュエンが言うと、エルネストはへちまさながら萎びた顔を上げて言った。

「は、はい。及ばずながらお手伝いします……」

「師匠、おれも手伝います!」


 テュエンの店とは格違いの大理石の作業台に素材を並べ、エルネストとレムに指示して錬金炉に火を入れた。

〈王と王妃の水錠〉は、主として氷の秘力を持つ蒼錫あおすずを、炎の秘力を持つ〈鍵〉の薬液で溶かす仕組みだ。アルナーダの暗号詩に〈水錠〉の基材を示すような単語はなかったが、詩に現れた全体の手順は〈王と王妃〉のそれだから、錬成品の基本素材は同じと仮定して作業する。

 精錬した氷鱗鉱ひょうりんこう素材の特殊な鍋にチェットリの種子油を入れ、とろ火で熱しながら炎鉱塩を少しずつ加えていく。炎は決して強くしてはならず、火には絶やさず雫石しずくいしの欠片を放り込んでおく。青ざめた仄火ほのびに半刻もかけて、鍋の中身がまんべんない鈍色に混ざったあたりで、天秤に量った紫紺色に艶めくレモラの魚卵を投入。紫の稲妻がばちばち弾けても、恐れて少なめにしてはいけない。

「基材の錬成はここまでで、以降がアルナーダ師独自の配合になっていきます」

 中間錬成品を鍋から坩堝るつぼに移して温度を上げていく。作業台ではレムファクタが、今か今かと期待して錬成素材を必要順に並べては整えている。

 傷口、心臓、狼牙。アルナーダの対照表では、それぞれが黄昏茸たそがれたけ偽石榴石にせざくろいし、それに海獺うみうその乳歯を表していた。一般に素材店で売られる黄昏茸は乾物だ。色も薄紅色と灰色の中間だが、鉄鍋で乾煎からいりすると血のようなどす赤い色を呈する。エルネストに任せて乾煎り処置後、乳鉢で細かく砕いてもらい、偽石榴は通常どおり希煙酸きえんさんに浸してすっかり溶かしてしまう。雪苔ゆきごけで濾過し、不純物を除いたものを一気に丸フラスコへ加えた。

 さて、問題は海獺の乳歯だ。この入手困難素材は代用品を使わざるをえなかった。

「大丈夫でしょうか、テュエン師? 代用素材での錬成は、私には経験がありません」

 エルネストは不安そうだが、テュエンは経験豊富だ。自店の商品価格を抑えるため、安価な材料でレシピを組み直すのはよくやる手だった。

「ほとんどの場合、海獺の乳歯は錬成品に宿る火性かせいを均一にならす目的で使用されます。なので、同じ効力を持つ翡翠カゲロウの翅で代用可能なんですよ。

 三オンクで適量かは微妙ですから、様子を見て過不足を調整しましょう。アルナーダ師の時代には、どんな店でも海獺素材を扱っていたのでしょうけど、あれは下準備も手間ですしね。現代では、カゲロウの翅のほうが扱いやすいと思います」

 代用品は他にもいくつかある。いちいち不安を示すエルネストに、テュエンはそのたび丁寧に説明してやった。

 その間、中間錬成物は坩堝から圧力鍋に移され、ピーッと甲高く鳴きながら湯気を吐き、氷水に冷却されて、厚手の硝子フラスコ三本をガラス管を通して行き来した。一滴ずつ漏斗から垂らされ、これでもかというほど攪拌されて、きっちり二回濾過されるまに色は鈍色から朱色、濁った茶褐色から澄んだ黄色へと七変化していった。

 最終的には水と同じほどまで澄み切って、液体表面に真鍮色のなめらかな反射が閃くという、不思議な液体の錬成物になっていた。

 曇り硝子の小窓の外に、活動を始めた街の気配が感じられ始めたころ、テュエンは最後の素材を片手に持ってエルネストを振り向いた。

「液が常温まで冷えたので、あとはこの骨喰ほねくわしの毒爪を液に潜らせるだけです。これまで作業してきましたが、正直なところ、効能を理解しきれない材料もいくつかありました。スクリの香油と偽石榴、それに今手にしている毒爪もです。特に骨喰い鷲の毒爪は、普通は火性の反応を打ち消すために用いるので、このレシピで少量加えるのは一見無駄なことに思えます。アルナーダ師が何を意図して、この素材を組み入れたのか……。他にも適切量を加えられたか不安な素材もありますから、つまり――結果への過度な期待はしなほうがよいかと」

「はい、わかっています」細かく何度もうなずきながら、上級術師の表情は断頭台の上のそれだった。「ひ、ひと思いに、やってしまってください」

 テュエンは小さな麻袋に詰めた、最後の素材を投入した。袋を液に深く潜らせ、幾度か軽くゆすって毒爪のエキスを溶かし入れる。

 ほんの数秒、液体に陽炎かげろうに似た揺らめきが現われた。それだけで別段、際立つ変化は見られない。師匠の横でレムファクタはがっかりと眉を下げたが、〈鍵〉は〈錠〉を開けるために作られたもの。本番はこれからだった。

 小袋を除き、フラスコから薬液を空瓶に移した。テュエンはエルネストに自分でやるかと視線で尋ね、いよいよ青ざめたエルネストは痙攣的に首を振って拒否した。

 〈哲学者の箱〉はレムの手で、すでに作業台にうやうやしく据えられている。用意した細棒に、テュエンは瓶の〈鍵〉を一滴取った。

 箱の溝に棒先をあてがう。一瞬、真鍮色の炎が立った。反応があったことをテュエンは意外に感じて目を見開き、身を乗り出すレムの向こうでは、エルネストが表情をわずかに変えていた。

 上級術師は、はじめ見ていられないとばかりに顔をそむけていたのだ。だがその瞬間、はっとこうべを巡らし、彼は大きな鼻をひくつかせて呟いた。「これは……?」

 テュエンは棒を置き、長いガラス管のスポイトを手に取った。エルネストと目を見交わし、〈鍵〉の薬液を道具に吸い取る。職人の手つきで正確に箱の溝へ液を流し入れた。 

 最初の反応は光。褪せた真鍮色の朧光から、予兆の薔薇色、はっとする橙色、力強い澄んだ黄金色へと白熱していく。光炎のゆらめきは北の山嶺に立つ極光にも似ていたが、色彩は夜明けのそれだった。それから鮮やかな薫りがあった。

 はじめに目が醒めるほど強く、次第に爽やかに甘く。やがて切ないほどの余韻を残して、光炎とともに薫りは去った。まるで夜明けを迎えた静寂の湖畔のような、水辺の花々が曙光を受けて目覚め、匂い立つような、瑞々しい美しい薫りだとテュエンは思った。

 反応が終わっても、箱は変わりなく台に置かれていた。だが内部のかすがいは、溶けたり燃えたりする音も立てず、あくまで静かに光とともにすでに消え去っていた。

 期待に満ちた目で、レムファクタが師匠を見上げる。エルネストがごくりと唾を飲みこみ、手を伸ばしてテュエンを見つめた。錬金術師は軽く身を引いて客に促した。

 痩せて震える指が箱にかかる。パキッ――薄氷がひび入るような、かすかに鋭い音。夜に似た青硝子の蓋は抵抗なく開いた。

 背伸びして覗きこんだレムファクタが、驚愕の叫びをあげた。

「空っぽだ――何にも入ってない!」

 その通りだった。

 封じられているべきアルナーダの遺産、秘密の香水の処方が記された紙も、羊皮紙も、そのレシピを暗示するいかなる手かがりも箱には入っていなかった。

 この展開は予想外だ。テュエンは瞬きもせずに黙り込んだ。いまや失望の秘密をさらけ出した空箱を見つめ、どうエルネストを慰めようかと彼は考えた。だが、

「ありがとうございます、テュエン師! これで私は救われました!」

 視線をあげると、エルネストは歓喜に満ちた表情で言った。

「夕方までには仕上げらるでしょう、曾祖母が遺してくれた独創的な香水を!」

「しかし、エルネスト師? レシピは……」

 入っていない、と言うのを遮って、エルネストはぶんぶん首を振る。

「ありました。あの薫りです! 〈錠〉と〈鍵〉が溶け合ったときに、美しい薫りが立ったでしょう? あれが曾祖母の遺産だったのです。秘密の香水だったのですよ!」

「では、あの暗合詩がレシピ? しかし、あれでは香水にできないでしょう。あれは水錠のレシピです。人体につけることは……」

 混乱するテュエンに笑いながら首を振って、さっきの薫りに酔ってさえいる口ぶりでエルネストは大きく頷いた。

「レシピは水錠のものでした。ですが、用途不明の素材がありましたよね。あれは錬成素材ではなく、香料として加えられていたようです」

 曾祖母は錬金術師でしたが調香師でもありました、と彼は説明した。錬成に使われる素材の中に、香水になりうるい薫りを持つ材料があると気づいたのだろう、と。

「けれど彼女の時代には、そうした錬成素材を香料として精錬する技術がまだなかったのです」

「では現在では、骨喰い鷲の毒爪は香料として使われていたのですか?」

「いいえ、やはり今でも毒爪を香水に混ぜ合わせたいう話は聞きません。しかし炎鉱塩は香油にできますし、鷲の毒爪もほぼ同じ薫りを持つ香料が存在するのです。テュエン師、あなたが海獺の乳歯のかわりにカゲロウを用いて錬成を成功させたように、私も代用品を使おうと思います。きっと上手くいくはず」

「しかし、箱は空でした。レシピは入っていなかったし、薫りももう消えてしまった。〈錠〉のほうの暗合詩は精読できていませんが……」

 テュエンは心配したが、エルネストはもはやこれまでとは別人だった。先刻までの落ち込みぶりはどこへやら、安堵と自信に満ちた表情で己の鼻を指さしてみせる。

「薫りはじゅうぶんに嗅ぎました。こんな私にも、一つだけ特技があるのです。何かの薫りを嗅げば、様々な香料を組み合わせてその薫りを再現することができます。だから大丈夫、日暮れまでに新しい香水を創ってみせましょう」

 水錠の薫りは斬新で、古い時代の人が作ったなんて信じられない印象だった。これなら本家も満足するはずだと、エルネストは感動しきりに続ける。

「曾祖母は本当に偉大な人だったんですね――けれど、私の一番の感謝はあなたへ、テュエン師。本当に助かりました! あなたは素晴らしい術師だ。あんなこみ入った暗号レシピを一度の試行で成功させてしまうのですから! それに一番弟子くん、きみにも感謝しないとね。助けてもらいましたよ」

 興奮のあまり依頼人はレムファクタと両手で激しく握手した。次には腕を広げてテュエンに抱きつき、テュエンは思わずのけぞった。

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