桜井さんがいつも怒っています
ある休日、椎葉流紀は、自室の本棚からこんな本を取り出した。今日は特に予定のない暇な土曜日。久しぶりに部屋に籠って本を読みふけるのも悪くないと思いながら、今日読む文庫本のタイトルをジッと見る。
桜井さんがいつも怒っています/ステレススター
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889226316
約束してくれたから、頑張れた。
シンプルなキャッチコピーが気になり購入した一冊。
告白して、振られて約束をした。
だから、僕は頑張って頑張っている。
こんな文章が背表紙に書かれていて、あらすじから内容は見えてこない。
謎に包まれている本のページを彼女が捲る。
一言で説明するなら、小学校時代に振られた女の子に、高校で再会したから、もう一度告白する。
振られてもなお、一途に彼女のことを好きでいる主人公のラブコメディが描かれるのではないかと思いながら、読み進めると、物語は思わぬ方向に進展してしまう。
告白しようとしたが、いろいろあってできなかったというラブコメあるあるの一歩先を行く予測不能な展開に、椎葉流紀は笑い声を漏らす。
それほど、この物語は面白い。一通り読んだ流紀は文庫本を閉じ、本棚に手を伸ばした。新たなラブコメ小説を求めるために。
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