ふたりの空模様
ある日曜日、椎葉流紀は友達と遊ぶため、路線バスに乗った。
整理券を取り、周りを見ると、席に余裕があるのが分かる。
真ん中窓側席に座った彼女がスマートフォンを取り出すと、バスが動き始めた。
Web小説投稿サイトにアクセスし、「バス停」と入力すると、こんな作品が出てきた。
ふたりの空模様/朝海拓歩
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880581973#reviews
「特別になってきなよ」私はそう言って彼の背中を押した。というキャッチコピーが気になり、彼女はあらすじに目を通す。
千春は今でもときどき思い出す。中学三年生、あの夏の終わりを。
気象予報士、憧れの先生、放課後のバス停。いつも空を見上げていたクラスメイト、朝井士郎。
彼のそのまっすぐな瞳に私はどう映っていたんだろう。
恋する彼の隣で、私は初めての気持ちを知った。
約1万文字の短編小説。目的地に着くまでにちょうど良いと思った流紀は、前編という文字をタッチした。
中学生の頃を回想する形で物語は幕を開ける。
スマホをいじりながらバスを待つ人々がいる中で、一人の少年は空を見上げていた。
さらに、彼は主人公たちが乗るバスに乗らなかった。その理由を察した主人公と彼との交流が描かれていた。
読み進めていくうちに、椎葉流紀は思う。この物語は、心理描写に力を入れていることに。
特に、後編の主人公の心理描写は上手で、心が揺さぶられたように感じられる。
この物語は、もっといろんな人に読んでほしい。
そう思った彼女は、すぐにSNSに感想を投稿。
そして、窓から空を見上げてると、雲ひとつない青空が広がっていた。
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