ヒーローであるためのふたつの歯車

郁崎有空

キャラ紹介

広野光について

※本エピソードはキャラ紹介という形を取っていますが、インタビューコーナーにて第1部についての若干のネタバレ要素を含んでおります。


というのも、「これからこの子とこの子はこういう関係になっていくんだよ」ということをそれとなく紹介する趣旨からのものであり、そういうネタバレを好まない方は頭のキャラプロフィールだけ見たらさっさと本編に移ってしまってください。ネタバレされても構わない、先に関係性だけをなんとなく知りたい方は、インタビューコーナーへどうぞ。


本エピソード含めキャラ紹介は、今後も作者の暇(わりと時間かけてしまった)を使って順次追加していけたらなと思います。そんな感じで、よろしくお願いします。



名前:広野光ひろのひかる

年齢:16(高2)

所属地区:永勇ながいさ地区

好きな食べ物:割となんでも食べる

嫌いな食べ物:衛生的に口に入れちゃいけない類のもの

固有妖精:シャイン(純白の魔法少女・自分の憧れたヒーローをモデルにしている)

誕生日:10月4日



【インタビューコーナー:広野光編】(時系列:パラレル 第1部後~第2部前)


――ということで、インタビューコーナー始まりました。ぱちぱちぱち~。


広野光(以下、広野) えっと、これはなに?


――改めて先輩のことを知りたいなって思いまして。ということで、まずは自己紹介!


広野 自己紹介、あんまり好きじゃないんだけど……(笑)。えーと、広野光です。割となんでも食べます。なんでもと言っても、衛生的に問題のあるものまで食べるわけじゃないです。一応、念のため(笑)。ヒーローものが好きで、でもヒーローもの以外にもなんか色々見たり読んだりします。あと、二年前から街でヒーローをやってて、ここ最近は後輩の日和ひよりちゃんと一緒に活動しています。……こんな感じかな?


――おっけーですっ! なんか、わたしのことも触れてくれてて照れますね。じゃあ、そんな感じで、質問に入りますね。光先輩って覆面スーツ系のヒーローが好きなのに、どうして妖精(いわゆる変身態)は魔法少女みたいなんですか?


広野 それは……隣の家のお姉ちゃんが魔法少女だったからというか……そういう感じかな(笑)。私にとても親しくしてくれて、大事なお姉ちゃんだったから。


――あれっ? いますごい話を聞いてしまったような……。


広野 多分、お姉ちゃんも私たちと同じなんだよ。この前、助けてもらったし。


――ああ、もしかしてあの人かな……。まあ、これは先輩のインタビューなんで質問に戻らせていただきますね。先輩の家族関係……あっ、これはダメかな。


広野 ああ、大丈夫(笑)。仕事してるお父さんと専業主婦のお母さんで、私がその間のひとりっ子。まあ、特に酷いわけでもなく、平凡な家庭に育った身って感じかな。平凡だからって、不満がないわけではないけど。まあ、正直これは贅沢かな……?


――そんなことないです。普通に良い家庭が誰にとっても良いものとは限らないですし、誰かやなにかを犠牲にした上で成り立つものだったりしますから。……まあ、これは早々に切り上げるとして。次いきますね。


広野 ごめんね。なんか気を使わせちゃったみたいで。


――いえいえ! 次は絶対に大丈夫ですから! それでは、次の質問! わたしの親友の夜空夕実よぞらゆうみさんについてどう思いますか?


広野 夜空さんかぁ……(苦笑)。


――あっ、もしかしてこれも困るやつですか……?


広野 い、いや! そんなことないよ! 夜空さんだよね? その、なんか色々努力しているみたいだし、日和ちゃんのことも大事に思ってるみたいだし、私なんかよりずっと誠実に生きてそうですごい子だと思う。


――先輩も成績優秀、スポーツ万能って聞きましたけど……。


広野 あれは、ヒーロー目指すために色々やってたらできちゃったって感じだから。いつも頑張る間もなかったし。


――夕実が聞いたらすごい怒りそう(笑)。でも、それでできるんだから実際すごいことですよ!


広野 でも、ほとんどヒーロー活動では役に立たないしね。しかもそっち方面は感謝どころか、ずっと怒られてばっかりだし。そのくせ、私ってヒーローのことしかないから、たぶん、生き方としては夕実ちゃんの方がずっと立派だと思う(笑)。


――それでも、先輩はちゃんと、ヒーローとしてわたしを助けてくれたじゃないですか。それに、わたしと二人で夕実のことだって……。だから、大丈夫です。先輩はちゃんとヒーローです。


広野 ……そっかな、ありがとう。これから、ちゃんとヒーローとして頑張るから。


――はい。これからもお願いします。……それじゃあ最後に、飛田日和ひだひよりさんへ一言!


広野 え……。


――え? どうしたんですか? わたしのことですよ、わたし!


広野 いや、分かってるよ(笑)! まあいいや……んんっ、「これからも迷惑かけるかもだけど、よろしくね」。……これでいいかな? もっと、月が綺麗みたいな感じの気の利いた言葉の方がよかった?


――いえ。さっき言った言葉のほうが、先輩の生の声って感じがして嬉しいです。こちらこそ、色々わがまま言っちゃうかもですが、よろしくお願いします。……まあ、そんな感じで。インタビューは以上です。


広野 こういうのって好きじゃなかったんだけど、日和ちゃん相手だと結構話しやすくて、今日はなかなか楽しかったよ。次は、私がやっていい?


(インタビュアー:飛田日和)

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