オムニバース 第十二話用語解説
■解説
ブルワーク崩壊から一ヶ月、世界はヒーロー不在の管理社会へと変容していた。カケルの財団を隠れ蓑に暗躍するフースークは、ある目的から密かに因縁の人材を集めていた……
ここで再び各タイトルがクロスオーバーするものの、ハンマーガール以外は以下の時系列を経ている。
八〇日間世界一周:バイナリーカウボーイズ(ガンズロウ、デアボリカ、シルバービースト)
アマルガムに追われるシンとチャリオットはシリウスの案内でカケルの許に身を寄せることになるが、追撃を躱すため地球を半周することになってしまう。
魔女のお茶会:フライングキャッツ(アリアン、チヅル、アルティラ)
風間邸の客人となっていたアリアンは、シリウスの不在とアルティラとチヅルの噛み合わないガールズトークに苛立ちながらもアマルガムへの報復を画策する。
血と葡萄酒
フースークの画策で一堂に会した彼らは互いの因縁を知るがアリアンがチャリオットの正体に気付いたことで場の空気は最悪に。そのときモービアスνが来客を告げる。
■人名
【咲耶】
数少ない翼の同世代の友人。居住エリアも比較的近い。白い小袖と緋袴のメタフレームを使用するヴィジランテでもある。ここしばらくは家業の階位検定試験に専念するためドライスケープを離れていた。
■用語
【カーネル】
ドライスケープにおける究極の個人認証。現実世界との接点であり個人情報の最上位権限。人権に等しく厳格に保護されているが生存の危険や公共の不利益に際して制限される場合がある。ブルワークにおいて適用され崩壊に際してアクセスしていた者は悉くアマルガムオルタにカーネルを掌握された。
【スクールグリッドの規定フレーム】
学生に支給されるプライバシーフィルターを備えたフレーム。人格による個性の育成を目的としているためスキンオプションに制限が設けられている。主に髪型や制服がそれにあたる。スキンは個別販売されており他のフレームに使用することが可能。ツバサのジャージもそのひとつ。
【ベル・クレール財団】
故風間十三博士の遺産を管理する組織。満十二歳を迎えたカケルが全権限を相続した。財産は軍需に発したが財団の是として平和維持活動への注力を掲げている。最高理事会の末席にはフースークが在籍している。
【サムズアップ】
本来は親指を立てるゼスチャー。意味合いとして肯定的な意で用いられた場合は慣習フィルターが受け手に応じてアクションを自動変換する。
【少し空気がぴりりとなって】
アルビオン事件の主犯アレックス・ソーンはハッカーのみならずドライスケープ世界の憎悪の対象となっている。ただし事件には陰謀諸説が数々あり主犯説に疑念を抱く者も多い。彼の為人を知るごく限られた者は概して史実に懐疑的だった。
【占有ハードウェア】
特定組織に占有されたサーバ。独立型メインフレーム。データは分散保持されている場合も多いが競争力のある演算装置は集約型が大半を占める。機密保持やテロ対策を目的として物理座標は秘匿されている。アマルガムオルタはその筆頭であり、国家システムより機密性が高いと言われている。
【クォンタムスケープ】
アマルガムオルタが開発を進める第四世代感覚置換VR。完全人格ダウンロードを実現しウエットスケープの介在なく人類が永遠に生存する生命の革新を謳う。イマジネータドライブ以上のインパクトを求めて足掻いた見せ札に過ぎないとの批判もあるが法と倫理の整備を除き技術的にはリリース可能だと言われている。
【因果回線】
イマジネータドライブによる関連性リンケージの俗称。
【具象化能力】
オムニスケープの具象化エンジンによる思索の形状化。イマジネータドライブが実現する機能のひとつ。認識は形状、機能は大きさや重量に演出される傾向がある。誰もが一様に使いこなせる訳ではなく対象や資質に左右される。
【ベンダー】
サイバーフレームのメーカー。カスタマイズを前提とするならオービッツ、バルカス、アザンの三社が主流。ガジェッタ、アマルガムオフは基本フレームの老舗。それぞれに髪や肌の再現性、筋肉の動きなどの方向性が少しずつ異なっている。ツバサのハンマーガールは、オービッツのフレームをベースにしていた。
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