オムニバース 第十七話用語解説

■解説

辛くもメインフレームに潜入した一行。だが直結されたレイチェルは神の如く強大だった。仲間と共に翻弄されるツバサは、ファントムを解体しようと焦る彼女にキーとして囚われてしまう……


■人名

【レイν】

レイチェルとして造られたレイνは彼女に酷似したブレインマッピングを有している。そのためメインフレームの認証に混乱が生じアドミニストレータとしての操作権限を奪われるなどの障害が生じる。

【シン】

彼の資質は精神構造の特異性にある。柔軟で強靭な自我を持ちダイブと呼ばれるハッキングを可能とする。デアボリカがフレームを無数の蝙蝠に分散できるのはその一端でもある。

【アレックス】

彼は事故で欠損した脳の一部を複数のモデムで補完しており物理的に人格を切り替えることができる。認識したカーネルが異なるため、レイチェルは彼のドライブモードを抑制できない。

【シリウス】

狂気に歯止めを失ったアリアンの実験により彼の肉体は物理的に強化されている。ウェットスケープにおいても常人ではなくフレームはそれを再現している。ただし激しいカロリー消費がアクセスリミットに相当する。

【ファントム】

本来はオムニスケープをアップリフトするための自己進化プログラム。文月蒼士の接続を必要とするが彼の人格が翼の中に封じられてしまったため形骸だけが残されていた。


■用語

【演出パッケージ】

ごく基本的なワールドフレームの条件設定集。地球環境がデフォルトとなっている。

【無料のフレーム】

ティディ・ベアの中に収められた翼の誕生日プレゼント。幼い彼女の言葉を真に受けた蒼士が製作したフレーム。開発コードはクリンター。構造的にファントムとの親和性が高い。

【損傷警告】

フレームの破損箇所を低レベルの痛覚で表現するインターフェイス。レイチェルの干渉により、閾値の上限まで引き上げられている。

【入れ物】

完全人格ダウンロードを目指すレイチェルが自身の体としてフィル・ローゼンに制作を依頼したフレーム。本来一次人格を搭載する予定はなかった。正式な所有に拘ったのはサークルクレジットに護られたレイの消去権限を得るため。

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