オムニバース 第六話用語解説
■解説
十二歳のカケル少年は選択を迫られていた。亡き父の遺産を捨て普通に生きるか遺産と共に身を潜めて生きるか。この世界を壊しかねない父の遺産は子供が追うにはあまりに重い。だがそこには少年と共に暮らす二人の疑似人格も含まれていたのだ……
■人名
【カケル/風間翔】
十二歳の少年。ワールドフレームの基礎を構築した風間十蔵博士の遺児。遺言によりベル・クレール財団の全権と非公開財産の一切の相続を迫られている。執事のモービアスν、メイドのアルティラνの三人で生活している。
【アルティラν】
ローゼン工房で製造された一式人格ニュート。風間家に仕えるメイド。風間博士がカケルの護身用として遺した元戦術兵器であり単騎戦闘ユニット。高度なロジックを搭載しているが高度が過ぎて少々マニアックな人格を形成している。美少年趣味に傾倒する。
【モービアスν】
ローゼン工房で製造された一式人格ニュート。風間家に仕える執事。風間博士がカケルの護身用として遺した元戦略兵器であり兵器制御ユニット。ベル・クレール財団の理事代行。カケルの代理人を務める。旧世界の骨董的趣味を複数持つが現在は紅茶がマイブーム。
【風間十蔵】
マテリアル構造体を開発した情報工学者。軍需研究に従事。後にワールドフレームの基幹ロジックとして発展させ莫大な財産を得た。二一四六年ベル・クレールとの間に一子、翔を設ける。二一五三年死去。
【伯父さん/長月風介】
風間翔の後見人。母方の血縁らしい? 風間博士より非公開財産の行方を見届けるよう託された人物。複数の財団に籍を置くが職務に実体のない資産家。マクロとミクロの視点が見境なく並列する変人。
【ギュンター】
カケルと同じコミュニティクラスターの男子。大柄で粗雑だが実は数学が得意。
【アディティ】
カケルと同じコミュニティクラスターの女子。淡い色の肌をした活発な少女。
【ミーティコ】
カケルと同じコミュニティクラスターの女子。小柄で引っ込み思案な少女。
【アルフレッド】
恐らくウエイン家の執事アルフレッド・ペニーワース。
【ジャーヴィス】
恐らくスターク家の執事エドウィン・ジャーヴィス。
【ヘンリー】
恐らくミラノ・レストランの給仕ヘンリー・ジャクスン。
【セバスチャン】
恐らくゼーゼマン家の召使い。執事の代名詞。
【クロガネ】
完全自立型ワールドフレーム。あらゆるネットワークに侵攻可能な超弩級破壊兵器。時代の遺物である通常素子型演算装置で起動する巨大人型ロボット。破壊神か救世主か風間博士が何を意図してこれを造ったのかはわからない。
■地名
【エデュカリオス】
エデュケーションワールドと呼ばれる教育や人材育成に特化したグリッド。またグリッドが運営するワールドフレーム。ユーザーの秘匿性が高く互いのプロフィールは勿論姿や発言にも変換フィルタが掛けられている。
【マイカタ】
ディーンガーナサーバが運営するワールドフレーム、カタノガの一画にある行楽区画の名称。子供にも手頃なアミューズメント施設が多数開放されている。エデュカリオスの学生が、互いのプロフィールを交換する伝統儀式的な場所。
■用語
【カイジュウ】
ディザスタークラスの自律式クラッキングツール。周囲の構造物を再構成して際限なく巨大化する破壊プログラム。スナッチャーと呼ばれる機能ハックが横行した際、再構成機能を持つメタフレーム、ロックグリムの能力をコピーして造られた。
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