第2話 不思議なJK

やっぱり、ついつい色々なものを買っちゃうね、休日って!

可愛いカチューシャとか、お菓子とか、駄菓子とか、カニカマとか。

そんな感じで、今日も他愛もない日を過ごしてたんだけど…。


「あれ、なんか見慣れない人いるけど」


その人は淡いオレンジの髪をなびかせていた。

新しい入居者?旅行者?それとも、アパートに住んでるけど一度も見かけない人?

まあとにかく、こんなところにいるんだ、きっと何かの人だろう。


「何してるんですか?」


「あ、もしかしてこのアパートの方?」


「そうですけど、どうかしました?」


「あ、私先日引っ越してきた、夏樹みかんというのですが…」


「そうなんですか。よろしくおねがいします!私天野碧っていいます!」


年上だけど初々しいね。多分そのうちなれちゃうけど。


「それで、手芸屋さんって、近くにありますか?」


「手芸屋さんなら、最寄り駅の近くにありますよ」


「本当ですか?ありがとうございます!」


手芸か、面白そうだし、何より暇だからついていこっかな。


「あ、私ついていきますよ?」


「けど、荷物ありますよね…?」


「ああ、カニカマ煮込まれる!ちょっと待っててください」


********


碧ちゃんか、天然なのかな。服に「唯我独尊」ってプリントしてあったし。

うん、まあ、ある意味普通なのかもしれない。

私はそうやって自分に言い聞かせる。


…いや、やっぱカオスすぎない?

私には手に負えないよこのアパート…

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