第9話不思議な大学

「煮物美味しい!これ、誰が作ったの?」


えりちゃんが、そう言ったので私はとっさに


「みかんちゃんだよ」


といっておいた。


「凄い!こういう煮物って小さい頃、作ったことあるけどすごく煮崩れするんだよね。それに、この口の中で大根がとろけるのがたまらない!」


それは良かった。煮物は美味しかったようでどんどん食べていっているが、肝心のカレーは全然食べてないね。

まあ、レトルトだしいっか。


「そういえば、みかんちゃんはなんでこのアパートにきたの?」


「一応大学に受かったから…。だけど、なんかこのアパートに来てすっかり忘れてた」


そういってみかんちゃんは少し苦笑いする。


「そういえば、どこの大学?」


_______________


「そこ寧ちゃんといっしょじゃん!」


「そうだねー」


「寧さん反応薄いですよ!!」


「私達と一緒じゃないのか…」


要約すると私とみかんちゃんは同じ大学。

えりちゃん、ふみちゃん、司ちゃんは違うとそういうことだ。


そんな感じで、意気投合していたが、その雰囲気は一瞬で吹き飛んだ。


「歩賀センセー!花火しませんか?」


そういうが早いか、花火の音がする。


「そういえば花火大会だったなぁ」


そう言うと、私は玄関を開ける。そこには明月ちゃんがいた。

私以外の住民は集まっていたので私達も行くことにした。


花火大会の始まりだ!

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