概要
怪異と対峙する男装の麗人、或いは変人。
謌によって森羅万象を操る「うたよみ」。日夜、皇都を怪異から護る彼らの力は、国の政に影響を及ぼすほど。
ここに、皇帝への輿入れを蹴ってうたよみを目指す一人の奇矯な女がいる。
男装の麗人となった彼女は宮中で雑務をこなしながら順調にうたよみへの道を歩み始める。が、その女、何かおかしい、どこか世間とズレている。しかも何やらきな臭い事件にも巻き込まれそうな気配。
天衣無縫な性格で周りを困惑させながら、規格外の謌の才能をもってマイペースに生きるうたよみ見習いと、その周りの人々の物語。
ここに、皇帝への輿入れを蹴ってうたよみを目指す一人の奇矯な女がいる。
男装の麗人となった彼女は宮中で雑務をこなしながら順調にうたよみへの道を歩み始める。が、その女、何かおかしい、どこか世間とズレている。しかも何やらきな臭い事件にも巻き込まれそうな気配。
天衣無縫な性格で周りを困惑させながら、規格外の謌の才能をもってマイペースに生きるうたよみ見習いと、その周りの人々の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!天然人たらしの男装の麗人を巡る平安朝風あやかし絵巻
平安京によく似た、けれども異なる世界の森の中で、己を蠱物と呼ぶ謎の存在に孤独を訴え、愛を求めた幼子との対話から物語は始まります。
謌(うた)によって森羅万象を操る「うたよみ」が活躍する皇都において、入内を断り、なぜか男装して出仕を始めた紅緒。
目に浮かぶような色とりどりの美しい世界の描写や謌にまず引き込まれ、けれども紅緒さんのとことんストレートな美辞麗句(全部本音)で宮中の女性をはじめ、ありとあらゆる人を天然で惹き付け、振り回してしまう彼女と彼女を見守る幼馴染みや同僚とのくすっと笑ってしまう会話も楽しくあっという間に公開されている分を読みきってしまいました。
どうやら彼女に恋し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑いと話のセンス
実は最初に読んだときは二ページ目で閉じてしまいました。それが朝だったのですが、そのまま何となく気になっていて夜にもう一度見てみると、あれ、これ結構おもしろいんじゃ... 催馬楽みたいな歌もなかなか... ということで掲載されているぶんの最後(閑話)まで読みました。思うに、個人的にオリジナル設定の用語の漢字で詰まってしまうのと、平安っぽい和ものなら平仮名でいってほしいところが漢字なのでこれも詰まってしまうというのがありました。それを踏まえてもう一度読み返してみたんですが、おもしろかったです。それ以外にも、普通に読めそうな漢字でも読ませたいように都度ルビを振ることを考えられるといいかもしれません…続きを読む