概要
病弱な王子に代わり、大国の皇子を接待しろというとんでもない王命によって。
慣れぬ王都で王子の身代わりとなったカナンは、決死の思いでトゥラン皇子を迎えるが────。
カナンと異国の皇子トゥランの出会いによって、世界に変革の時が訪れる。
※2024.「電撃の新文芸5周年記念コンテスト」中間選考通過作品✨
★この物語は異世界を舞台にしておりますが、ファンタジー要素のない、人間たちの物語です。
★水龍国の世界を地図にしました(近況ノート)
https://kakuyomu.jp/users/reo-takino/news/16817139556552697376
☆水龍国編のイラストを近況ノートに置いてます
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!王子の身代わりを通して、少女は出自と恋に向き合っていく!
水龍国の田舎貴族の娘として育てられた少女カナンは、ある日自身が水龍国の王女である事を知らされます。
更に、カナンと血の繋がった兄王子シオンが病床に伏しているとも知らされ、シオンの身代わりになり、近日来訪する大国・月紫国の皇子トゥランの接待を命じられてしまいます。
不安を抱えたままシオンの身代わりをこなす中、カナンは水龍国や月紫国、そして周辺諸国が抱えている問題を知る事になります。
カナンとトゥランの恋模様が主軸ではありますが、各国の情勢にも重きを置いており、複雑な人間模様が物語の中で描かれています。
また、カナンとトゥランが接していられる時間は、物語を通しても決して多くはありません。
王…続きを読む - ★★★ Excellent!!!完結! オレ様皇子×男装王女の王宮ストーリー
山と緑に囲まれた小さな国の水龍国に
大国である月紫国のトゥラン皇子がやってくる。
病弱な双子の王子・兄シオンに替わって、
南の地で育った主人公・妹カナンが
王子に扮装しておもてなしをすることに⁉
滝野れお様の物語の魅力はなんといっても登場人物です。
飾りっ気のない健やかに育った元気なカナンちゃん
腹に一物ありそうなオレ様のトゥラン皇子
カナンの兄たち、病弱な双子の兄(王子)、従者、侍女など。
セリフで、文章で、巧みに表現されています。
さて、カナンたちは国と国の陰謀に巻き込まれ
水龍国はどうなっていくのか?
カナンたちを応援したくなります!
読んでいると、王宮の美しい世界観にも浸れます。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!男装で王子の身代わりを任された少女。健気さを応援したくなります
病弱の王子の代役として男に変装して他国王子の接待をしなければならなくなってしまった少女、カナン。
秘密を抱えながら男装する女の子という設定がすごく素敵なのですが、何と言っても主人公の女の子カナンのちょっと強気で健気な真っ直ぐさが大きな魅力だと思います。王宮で知り合った使用人友達や兄など、カナンが周りの人に恵まれているのは彼女の心がきれいで真っ直ぐだからなんだろうなと思います。
読みながら、そんな彼女をつい応援してしまいます。
私はカナンのお兄ちゃんが好きです。
徐々に明らかになっていく陰謀と共に、カナンの頑張りを最後まで見届けて欲しいと思います。続編も更新されているようなので楽しみです。 - ★★★ Excellent!!!水龍国のとりかへばや⁉︎
南方育ちの14歳の快活な少女カナンが、病弱な王子様の身代わりに、大国の皇子様を接待する事になって色々な事が巻き起こる、 冒険あり、友情あり、恋あり、国と国の陰謀ありのとっても楽しいファンタジーです。
カナンの王子様っぷりが中々なもので「古典とりかへばや物語」をちょっぴり思い出しました。
女の子が男の子の役をカッコよく決める、男前系ヒロインがお好きな方だとかなりハマる物語ではないでしょうか。
私はどっぷりハマりました。
そして、魅力的なのは主人公だけではありません。
オレ様な皇子様、儚げだけれど芯のある王子様、頼れる兄さま達、ツンな従者などなど……素敵なキャラクターが沢山✨
きっとお気に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自然体で愛されるヒロインって、こういう子だと思う
水龍国の南の地で、優しい家族と暮らしてきたヒロインのカナンちゃん。しかしある理由により、いきなりこの国の王子様の身代わりをせねばならないという、大変な事態に巻き込まれてしまいました。
無理難題です。
でもどうにか向き合おうとカナンちゃんは奮闘します。その健気な姿に涙し、応援せずにはいられません。そして異国情緒あふれる舞台の描写と滑らかな筆致、疾走する物語にぐいぐい引き込まれます。
読み始めたら「もっとだ……もっと続きを読ませてくれ……!」という発作を起こすこと請け合い。
登場人物たちの個性がとんがっていて、そこも大きな魅力なのです。味わい深く魅力的なキャラが盛りだくさん。タイプの違うイケメン…続きを読む